特養選定で慶友会吉田病院が勝利、憶測呼ぶ10点差の意味

旭川市が進める第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画に基づく整備事業の中で、特別養護老人ホーム(広域型・新設=80床)の選定結果に疑問の声が噴出している。選定を受けた社会福祉法人「慶友会」と、次点に終わった同「旭川水芝会」の差は、2200点満点でわずか10点差。巨額の金が動く特養の選定だけに、さまざまな憶測を呼んでいる。

差が出にくいはずの項目で

 旭川市が進める第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画に基づく整備事業。市では昨年7月から9月中旬にかけて、広域型および地域密着型特別養護老人ホームの実施事業者の募集を行った。募集の対象となったのは新設の特養80床(1法人)と既存の特養の増築(合計120床、4法人)、地域密着型特養(29床、1法人)で、中でも7法人が名乗りを上げた80床の特養に福祉関係者の注目が集まっていた。その選考結果は、次ページの表にあるように慶友会がわずか10点差で旭川水芝会を抑えて選定された。
ところが、表を見ても明らかなように、配点が多い審査項目の「①法人や施設の運営」(700点)と「②利用者への配慮」(840点)でいずれも最高点を獲得した旭川水芝会が、配点が少ない「③地域との連携や支援」(280点)で、応募7法人の中で4番目という低い評価を受けた。③の点数で慶友会は水芝会を30点もリードしており、合計点数で「逆転」している。
この審査項目「③地域との連携や支援」には、内訳として以下の3つの審査事項が含まれている。▽地域住民との連携および地域社会に溶け込む工夫などについての基本的な考え方や具体的な取り組み(20点)▽地域の高齢者が住み慣れた地域での生活を継続していくための支援についての基本的な考え方と具体的な取り組み(10点)▽交流スペースの確保だけではなく高齢者や障害者、子ども、地域住民が交流を行う場と、そこで実施される事業について基本的な考えと取り組み(10点)。これら3点の中で、慶友会と旭川水芝会の間で30点も差がついたということは、水芝会の「地域との連携や支援」が大きく劣っていたことになるのだが、福祉業界に詳しい人物は、これほどの差はつきにくいはずと証言する。

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黒船上陸! アディーレ法律事務所が「支店」開設

 いまやまったく珍しくなくなった法律事務所のコマーシャル。そんな法律事務所のひとつ、「アディーレ」が旭川に支店を開いて専属の弁護士を置く。全国資本の進出は旭川の弁護士界にどんな影響を与えるのか……。

旭川・函館・釧路に同時進出

 西武、ダイエー、セブンイレブンなど全国資本の企業が次々と進出して市場が根本から変わった流通業界。外食産業でもマクドナルド、最近では丸亀製麺(うどん)や大阪王将など、全国資本の進出が止まらない。その一方で、全国資本の活動がほとんどみられなかった分野もある。たとえば弁護士業界。日弁連などの支援を受けて弁護士過疎解消のために開設されるひまわり基金法律事務所、総合法律支援法に基づく法務省所管の法人が全国に展開する法テラス法律事務所を除けば、旭川弁護士会に所属しているのはいずれも「地域密着型」の事務所だった。

1月15日、アディーレ法律事務所が旭川市宮下通7丁目の第一生命ビル3階で「旭川支店」を設立する。「社員弁護士(支店長)」は北澤良兼氏(新64期)。拠点の名称や肩書きも、従来の法律事務所とは一線を画している。アディーレという「黒船」は、地域の弁護士業界のあり方を一変させるのだろうか。

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出店攻勢に対抗? ツルハがサツドラ幹部を引き抜き

 道内大手ドラッグストアの㈱サッポロドラッグストアー(札幌市、富山睦浩社長)が、旭川市内に今年度中、複数出店する計画に対し、道内最大手で旭川を創業の地とする㈱ツルハ(札幌市、鶴羽樹社長)は昨年10月、サツドラの加工食品担当幹部を引き抜くなど、サツドラとの全面戦争に向け準備を整えている。

道北はほとんど空白地帯
道内に137店舗(2012年11月15日現在、調剤薬局を含む)を運営するサツドラは、旭川を中心とする道北地区にわずか9店舗しかない。さらに、旭川市内では豊岡にあるショッピングセンター「アモール」内に50坪程度の小規模な店舗がたった一つと、同業のツルハに対し大きく遅れをとっている。道内のほかの地区にくまなく進出していることを考えれば、周辺の町を含め40万人規模の商圏を持つ旭川地区に1店舗というのは、非常に珍しい現象だ。
 実はサツドラは05年、旭川市3条通17丁目に中規模の店舗を出店したことがある。現在はホームセンターの「イエローグローブ」が入居している場所だ。ところが、5年後の10年に業績不振を理由に撤退してしまった。それに関して同社では多くを語らないが、札幌のある流通大手幹部は「ツルハにつぶされた」と断言する。話半分としても、サツドラにとってこの撤退はじくじたるものがあったに違いない。

旭川を中心に出店攻勢
サツドラは昨年11月下旬、改めて戦略を練り直し旭川を中心に道北地区への出店を強化すると発表した。具体的には、今年から5年間で大型店を中心に10店舗を出店する。さらに、10年間で現在、道北地区にある9店舗の3倍、30店規模にまで拡大する計画だ。
すでに旭川市内では、再出発1号店として、北炭販売㈱が所有する大町2条7丁目の土地約2000坪を賃借し、建坪423坪の大型店を6月24日にオープンする予定だ。駐車場は140台規模で、同じ敷地内には50坪弱の別のテナントが入る予定。北炭販売では、「これまで食品スーパーやドラッグ、パチンコ店、葬儀社などいくつか問い合わせはあったが、当社が希望する約2000坪の土地全てを賃貸契約するという条件を飲んでくれたのがサツドラ」という。先に本誌が12年9月号で報じた市内4条通のカワムラ本社跡地より若干、開店時期が早まる予定だ。さらに、サツドラでは「未定」と説明するものの、本誌が昨年11月号で報じた市内4条通の道新旭川支社跡地への進出の計画も含めると、今年度中に少なくとも3店舗を出店する可能性がある。
いずれも、同社の店舗フォーマットにある大型店「メガドラッグ」になりそうだ。メガドラッグとは、店舗面積が350坪から700坪で、薬や化粧品、酒類や冷凍食品を含む加工食品、生活雑貨、調剤薬局のほかに、エステやネイルサロンを併設する機能を持つ店舗もある。こういった大型店を旭川に出店する理由として、これまでのような店舗形態ではツルハの牙城は崩せないというサツドラの強い信念が窺える。

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