建て替えられる旭川肢体不自由児総合療育センター

 春光台にある「道立旭川肢体不自由児総合療育センター」が建て替えられることになった。改築費は46億円で、今年11月に着工し2年後の2019年7月に完成する予定だ。老朽施設を何とかしてという父母や関係者の切実な要望が通じ、久方ぶりの道のビッグプロジェクトが実現。6期目の公約に掲げていた加藤礼一道議も尽力した。

道北、道東がエリア
 北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター(旭川市春光台2の1)は、手足または身体に運動機能の障害がある18歳以下の児童や発達障害の子どもたちを受け入れる医療型の障害児入所施設。先天性の障害のほか、事故などで障害を負った児童が入院あるいはショートスティ、そして通院治療でリハビリなども行っている。
 道内では、同様の施設として札幌に愛称「コドモックル」の施設があり、道央、道南を中心に児童を受け入れている。旭川の施設は、道東、道北のエリアを主体に児童を受け入れている。つまり、同じような施設は道内では2カ所しかなく、非常に貴重な存在だ。
 現在、旭川の施設では遠くは稚内、根室などの児童を受け入れており、またエリア内の市町村や関係団体が行う療育相談などに職員を派遣するなど、肢体不自由児療育の拠点施設として、多角的な役割を果たしている。

1962年開設
 開設許可が下りたのは1962年。すぐに施設建設に取りかかりこの年の12月に「北海道立旭川整肢学院」として、現在地に創立された。翌63年からは児童の受け入れを開始し、事業がスタートしている。
 その後、70年に母親などとともに入院する「母子入院部門」が開設された。当時は入所希望者が増加傾向にあったため、76年には全面改築。82年には現在の「北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター」と改称している。これに合わせ、入院部門だけではなく、外来診療部門も開設した。
 これにより、旭川市内および近郊の障害児が通院する試行も開始。98年からは正式に通院が可能になったほか、治療を受けた後、隣接する旭川養護学校に通学することもできるようになった。
現在入所しているのは40人で、母子入院は出入りがあるため5~10組。職員は約100人で、看護師が最も多く約45人。次いで、小児科、整形外科の医師が5人、そのほか作業療法士、言語聴覚士、保育士、レントゲン技師、検査技師、薬剤師などが常勤している。

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この続きは月刊北海道経済2017年5月号でお読みください。