旭川市再任用職員がセクハラ 「大甘採用」で緩んだ組織

 6月6日、旭川市保健所が運営している旭川市動物愛護センター「あにまある」で起きた男性再任用職員による女性臨時職員へのセクハラ行為が波紋を呼んでいる。被害者がすぐさま上司に訴え、男性職員は非を認め同日付で依願退職したが、正職員時代から「働かない職員」との厳しい評価を受けていたにも関わらず定年退職後に再任用されており、採用基準の甘さが浮き彫りになった。ほかにも再任用職員が事故を起こしたり、配属先の部署になじめず中途退職するなど多くの問題が発生。市は再任用制度そのものを厳しく再検討する必要があるのではないか…。

かねてから問題の職員
 6月6日、旭川市動物愛護センター「あにまある」でセクハラ行為が行われた。具体的には60代の男性再任用職員が40代の女性臨時職員のスカートをめくったというもの。この女性職員はすぐさま上司に訴え、事態は人事課へ報告された。人事課が両者に聞き取りをした結果、男性職員はセクハラ行為を認めた。
 犯行直後、男性職員は「どこでもあることだと開き直り、反省の色が見えなかった」(ある保健所職員)という。その後、処分を受けることがわかると急におとなしくなり、減給10%4ヵ月の懲戒処分だったが、周りの目も気になったのか依願退職した。再任用雇用が期限を迎える65才まで残り1年数ヵ月だったというが、こんな職員がいては他の職員としてはなはだ迷惑だったに違いない。
 実はこの男性職員、現職時代から「仕事をしない職員」として有名で、再任用先の「あにまある」でも「なぜこんな職員がうちの部署に配属されたのか」と煙たがられていた。当然スカートをめくられた女性職員も嫌っており、「その腹いせにセクハラ行為に及んだのではないか」(ある市のOB)との指摘もある。「あにまある」には9人の職員が勤務しているが、その内再任用は3人。あまりに幼稚な行為に、他の再任用職員も迷惑しているはずだ。
 また、あにまあるは保護された犬や猫の里親探しなどに関して、一般市民や無償のボランティアからの協力を得ており、比較的市民との関わりの深い部署。一部の職員による不祥事は、市民からの信頼を裏切る行為だとも言える。
 市のある幹部は「再任用で採用されたあと、慣れない部署でちょっとしたミスを犯すのはやむを得ない面もあるが、セクハラ行為は全く弁解の余地がない」とあきれる。

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この続きは月刊北海道経済2017年8月号でお読み下さい。