旭川市土木部建設課の後味悪い観楓会

 不祥事が相次いでいる旭川市役所で、またも上司による部下へのパワハラが起きた。問題になったのは、土木部土木建設課が層雲峡の温泉ホテルで行った観楓会。深夜まで飲み会が続き、午前3時ごろには会を仕切る課長が部下に対して、宴会部屋にある露天風呂へ入ることを強要した。30人近い職員が所属する同課では、観楓会を楽しみにしている職員もいるが、課長のパワハラに一部の職員から苦情が噴出し、この課長は人事課から厳重注意を受けた。

職員から2通の投書
 今回、層雲峡のとある温泉ホテルで起きたパワハラ騒動について、観楓会に参加したと思われる市職員から、11月21日と同月27日付けで本誌に2度に渡り投書が届いた。二つの投書をまとめると、内容は以下の通りだ。

  ─土木建設課が先日1泊2日で観楓会を開いた。そこで課長による部下へのパワハラが起きた。露天風呂つきの宴会部屋で、課長が夜中の午前3時過ぎまで大はしゃぎ。部下に対しては、「露天風呂に入っていない奴は入れ。入ったら人事評価点+10点」などと言いながら、いい加減眠りたい部下を強引に露天風呂へ入れようとした。挙句の果てに、だれが風呂に入ったかを確認するため証拠写真まで取る始末。
 そもそもこの課長は、ちょっとしたことで声を荒げる超ワンマンな人物。普段から部下たちは、彼(課長)の顔をうかがいながら仕事をしている。どうすれば課長に怒られないか、そればかりを考えて仕事をしなければならないという習慣が身についてしまっている。
 今回のパワハラ問題は、部下の一人が市長への手紙や人事課へのメールで伝えたため判明した。それを受けて人事課は調査を始め、本当に課長のパワハラがあったことを確認した。ところが、当の課長ばかりか観楓会に参加した職員全員が、人事課から訓示を受けた。
 悪いのは課長ひとり。部下たちは嫌々付き合わされたのに、なぜ部下たちも怒られなければならないのか不思議だ。これまで課長が行ってきた部下へのパワハラを含めて、市は厳重な処分を科すべきだ。

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この続きは月刊北海道経済2018年1月号でお読み下さい。
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