田園の雑貨店に本場のこけし

 5月18日、19日の両日、雑貨販売店のsimple(鷹栖町19線13号5)を会場に、こけしの展示即売イベント「ナマラコケシ」が開催され、町内や旭川市、遠くは本州から多くのこけしファンが訪れた。

 加藤美希さんが旭川市内で営んでいたsimpleは、2015年に田園風景に囲まれた現住所に移転し、現在は不定期でイベントを開催している。「ナマラコケシ」は、東日本大震災の復興支援活動をきっかけに東北地方とのつながりができた加藤さんが2015年に第1回を開催、今回が5回目となった。

 かつて農家の住まいだった建物を改装した店舗内には、津軽系、南部系、蔵王系、弥次郎系など様々な系統に属するこけしが陳列された。オーソドックスな作品のほか、ずんぐりとした作品、リンゴのような帽子をかぶったユニーク作品なども出展されていた。会場でろくろ(旋盤)を回しながらこけし作りを披露した津軽の工人、阿保正文さんによれば、こけし産地では伝統的なこけしだけでなく、工人の若い感性が反映された新しいタイプも作られるようになっているという。阿保さんもクラーク博士をモチーフに、右手を伸ばしたこけしを出品した。

 来場者は数々の作品に見入り、じっくりと品定めしていた。

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この記事は月刊北海道経済2019年07月号に掲載されています。