西川カラー色濃く側近2人を重要ポストに配置

 西川将人市長2期目締めくくりの4月人事は、3選だけでなく長期政権を視野に入れた人材の配置となった。市政運営の要となる筆頭部長の総合政策部長に新進気鋭の赤岡昌弘学校教育部長(55)を市教育委員会から呼び戻したほか、新設された市の10ヵ年戦略となる総合計画担当部長に秘書課長を務めた側近の黒蕨真一環境部長(52)を抜てきした。さらに、市政初、同時期に複数の女性部長が誕生、50歳の次長を部長に昇格させるなど西川カラーが全面に打ち出された。

実力で赤岡
今回の4月人事は、11月に市長選を控えている西川市長にとって人事権を発揮する最後の場となった。筆頭部長の長谷川明彦総合政策部長(60)は、本誌で既報の通り、3月末で任期満了となった武田滋監査委員の後任ポストに就いた。空いた総合政策部長のポストが人事の最大の注目ポイントとなったが、赤岡学校教育部長を起用する方向で議会との調整が進み異動が決まった。
総合政策部長だった長谷川氏は定年まで約1年3ヵ月の残任期間しかなかったため〝ワンポイント〟の起用だった。このため、西川市長が今年11月に任期満了を迎えることを考えると、今回も〝ワンポイント〟でつなぐものとの見方が支配的だった。その場合、候補となるのが、来春に定年を迎える鈴木義幸総務部長や、2年後に定年となる今野浩明市民生活部長などだった。
しかし、市長の選択は定年までまだ5年以上を残している赤岡学校教育部長の抜てきだった。市長側近は「ワンポイントという選択も確かにあったが、長い目で見ると、重要なポストに実力のある者を置きしっかり働いてもらおうと市長は考えたようだ。それで、議会経験が長く、事務能力も手堅い赤岡部長が浮上してきた。市教委からも特に異論はなく、わりとすんなりと決まった」と語る。

この続きは月刊北海道経済5月号でご覧ください。

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