占冠山村産業振興公社に産地偽装疑惑

 道内最大の山菜加工場とされる勇払郡占冠村の㈱占冠山村産業振興公社で生産している山菜加工品に、産地偽装の疑いが出てきた。同社の関係者から「従来は道産わらびを原料にしていたが、品薄となり、昨年からはロシア産わらびを道産と偽って使っている。これ以上、会社の詐欺行為には加担していたくない」と本誌に情報が寄せられたのである。

生産追いつかず
占冠振興公社占冠山村産業振興公社では、ふきをはじめ、わらびや竹の子の水煮などの山菜加工品を数多く生産しているが、問題視されているのは、わらびの水煮商品として人気を集める「道産わらび」や「山菜ミックス」「山菜詰め合わせ」「山菜ごはん」「山菜おこわ」などだ。
本誌に情報を寄せた同社の関係者によると、いずれの商品も本来なら道産わらびを原料にしていたはずだが、昨年5月にコープさっぽろとの取引が始まると一気に需要が増え、道産だけでは生産が追いつかなくなり、ロシア産で補うようになったという。
しかも、この際、木箱に梱包されて工場に入荷されてくるロシア産わらびを前にして、現場責任者からは「見なかったことにしてくれ」と囁かれ、作業に携わるスタッフの間では「やるなら分からないようにしてやれ」などのやり取りが交わされ、木箱からプラスチック製の青い樽に移し替え、ロシア産と分からぬように作業していると内情を明かす。
本誌に寄せられたこれらの情報に対し、同公社の赤石秀輝工場長は「水煮製品は主に業務用として生産し、ふきの水煮が生産量全体の6~7割を占め、わらびの水煮は2割程度。わらびを原料とした『道産わらび』と『山菜ごはん』は人気の商品だが、原料としてロシア産を使うことはない」と否定している。

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この続きは月刊北海道経済2014年6月号でお読みください)