りばぁねっと 不正な金で買ったマンションに住み続ける岡田被告の母

 東日本大震災の緊急雇用創出事業として、岩手県山田町から業務を受託していたNPO法人「大雪りばぁねっと。」(旭川市、破産手続き中、以下大雪)。業務上横領事件で元代表の岡田栄悟被告(35)は起訴されたが、横領した金で購入した旭川市内のマンションに住む岡田の母親らが、マンションの住人から「近所迷惑だ」として批判を浴びている。騒音被害を訴えている一部の住民もおり、事件の早急な決着と退去を望む声が日々に増えている。4月30日に盛岡地裁で開かれた初公判では、決着を見ることができず、裁判が長期化する恐れもあり、住民の不安は募るばかりだ。

騒音になやむ他の住民たち
岡田被告の母親らが住んでいたマンション大雪が旭川市内中心部にあるマンションを購入したのは、2012年10月。同年7月、岡田栄悟被告の母親(逮捕されたが処分保留で釈放)がこのマンションを下見して、手付金約200万円を支払った。その後、大雪から山田町へ「事業費が足りなくなった」と3千万円の前払いを請求し、同町が9月に大雪へ振り込んでいる。この3千万円がマンション購入に使われたと見られ、同年9月に設立された大雪のトンネル会社「タレスシステムアンドファシリティーズ」へ大雪から3千万円が振り込まれ、10月にタレス社名義でマンションが購入された。
ただし、これはあくまで表向きの手続きであって、実質は栄悟被告個人の所有で、現在も母親らが住居として使っている。
そこで今回の騒動だが、大雪の業務上横領事件が明るみになり、このマンションも横領した金で購入されたことが住民らの知ることとなった。そして、母親らが住む部屋からは時折、子どもが走り回るような大きな物音がしたり、頻繁に人の出入りがあり来客用の駐車場が占領されているなど、マンションの住民にとって迷惑な出来事がいくつかあることから、「一日も早く事件が決着して、マンションから退去してほしい」という声が上がっている。
マンションの住民の一人は、「栄悟被告の母親らは12階に住んでいるが、その階下の住民は、何か大きなものを移動させる音や、子どもが走り回ることがたびたびあり迷惑している。抗議するために訪れると、母親が警察を呼び、逆に恫喝されたこともあった。呼び出された警官は、困った表情で苦笑いして帰ってゆくだけだ」と、苛立ちを隠せない。
一方で、面倒なことに関わり合いたくないために辛抱している住民もいるようだ。管理組合の理事長へ取材を申し込んだが、本誌の締切日まで返事はなく、管理組合も積極的に注意を促すなど具体的な対策は考えていない様子だった。

(この記事を掲載した2014年6月号の締め切り後、岡田被告の母親、かおり容疑者は他の4人とともに業務上横領容疑で岩手県警に再逮捕されました)

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この続きは月刊北海道経済2014年6月号でお読みください)