旭川市「道議選」、一転、混戦の様相

 安住太伸が今年4月の旭川市道議選(道議選旭川選挙区)への出馬を正式に表明した。すでに現職5人が出馬表明しており、安住も含めると立候補者数は定員6と同数となるが、新たな候補が名乗りを上げるのは確実な情勢となっている。安田佳正(市議)、谷口大朗(元市議)、笠木かおる(市議)らの動静が注目される。(文中、敬称略)

市長選出馬で道議公認下りた東

 昨年4月の段階では、自民党の加藤礼一と東国幹、民主党の木村峰行と三井あき子、公明党の吉井透、そして共産党の真下紀子の現職6人はすべて出馬し、他に立候補する者はおらず、選挙関係者の間では「無投票の可能性大」との見方が強かった。

4年前の道議選で、みんなの党から出馬した菅原範明が政治活動と縁を切ることを決断し、後援会組織も解散。後継者も決めない形で、政界から引退した。みんなの党からは安住太伸の出馬も考えられたが、安住は本誌のインタビューに対し「今後の選挙への対応はまったくの白紙」と答え、道議選への関わりを否定していた。「6人の現職と互角に戦える候補は安住以外には考えにくい。その安住が態度を明確にしていないなかでは、次の道議選は無投票で終わる」との観測が広がったのである。
しかし、昨年11月の市長選を境に、道議選に向けた動きが大きな様変わりを見せた。
まず、自民党からの出馬が予定されていた東が市長選出馬表明し、道議の公認を取り下げた。市長選で敗北した東が再び道議を目指す道はなくもなかったが、本人は「道議には戻らない」と明言している。また、同じ自民党の加藤道議も「市長選出馬に当たって、東から道議には戻らないという話だったので、自宅をお茶懇の会場として提供し、全面的にバックアップした。道議に戻るという話であれば自宅を提供しなかった」と話しており、道議に戻らないことが自民党として東を応援する大前提だったことを明らかにしていた。このため、自民党としては東後継を早急に決める必要がある。
有資格の幹事長、谷口は意欲?
この後継選びで、まずトップバッターとして名前が上がってくるのが、自民党旭川支部の幹事長を務めている機械メーカー・エフイーの社長、佐々木通彦だ。
佐々木は4年前の市長選でも自民党から出馬した経験を持つ。政治に対する興味は以前から持っており、本人が希望すれば、後継候補として浮上する可能性はある。かつては、菅原範明が同支部の幹事長を務めていた時に道議候補として名前が浮上し、1期道議を務めたことがある。幹事長が道議候補になることは十分に考えられる状況だ。
ただ、同支部内には「市議などまったく政治経験のない人が道議候補になるのか疑問。道内全体を視野に入れながら、政治的駆け引きが要求される道議は、ある程度の経験者が求められる」との見方もある。佐々木本人も「出馬の気持ちはまったくない」と完全に否定している。

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この続きは月刊北海道経済2015年1月号でお読みください。