美瑛の人気観光スポット 「青い池」が変色

水の青さと立ち枯れした木々が幻想的な雰囲気をかもし出し、全国的な人気を集めている美瑛町の観光スポット「青い池」。この池にちなんで誕生した「青い池 美瑛サイダー」や「青い池プリン」などの商品も話題を呼んでいる。しかし最近では、「池の底にドロがたまり色が変わってきている」という指摘や、「このままでは〝がっかり名所〟になってしまう」と懸念する声が上がっている。

火山対策の副産物
aoiike美瑛町には雄大に広がる十勝岳連峰を背景に、山の恵みを受けて生まれた神秘的な場所が多く存在する。「青い池」もその一つで、コバルトブルーに染まる水の色とカラマツ林が立ち枯れした姿が神秘的に映り、写真家などの間で口コミで広がり人気のスポットとなった。
一説によると、青い池を最初に作品として発表したのは上富良野町在住の写真家、高橋真澄さん(56)。1998年に出版した写真集「ブルーリバー」に収録されているが、当時は許可証がなければ立ち入りができなかった区域内で、一般的には隠れた場所とされていた。それが2010年から自由に見学が可能になり、たちまち全国的な人気を博すようになった。
この青い池にちなんだ商品も11年に「青い池 美瑛サイダー」、12年に「青い池プリン」が誕生したほか、「青い池 飲むゼリー」も登場。いずれも爽やかな青色をしたデザートとして広く親しまれ、一番人気は青い池美瑛サイダーだという。
青い池は88年12月に起きた十勝岳噴火の後、北海道開発局が火山砂防事業としてコンクリートブロックを積み上げて築いた堰堤に水がたまってできたもの。火山対策の〝副産物〟ともいえるが、ちょうど扇子を広げたような形になっている。
同局旭川開発建設部治水課によると、池の色が青く見えるのは、上流の白金温泉地区で湧出しているアルミニウムを含んだ水が美瑛川の水と混じり、小さな粒のコロイドが生成されるため。「これと太陽の光が衝突し、波長の短い青い光が散乱するため、青く見えると言われている」とメカニズムを説明する。

4年前の豪雨の影響?
天候などの条件が良ければコバルトブルーのような澄んだ青色に見え、条件が悪ければエメラルドグリーンに見えたりすることもある。しかし最近、町民の間で問題視されているのが、水の色の変化だ。池の底にドロなどが堆積し、水の青さが以前ほど鮮やかでなくなっているという。立ち枯れしたカラマツの木が倒れて池の中に堆積しているのも懸念材料。中には先行きを心配し「札幌の時計台や高知の播磨屋橋のように〝がっかり名所〟になりはしないか」と指摘する町民もいる。
こうした声に対して美瑛町経済文化振興課でも「元々底が見えるほどきれいだった池で、堆積物は気になる問題」としながら、「将来的には取り除かなければいけないかもしれず、開発局と協議する必要はある」と話している。

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この続きは月刊北海道経済2015年6月号でお読みください。