ホームレス予備軍増加の不安

 日中は図書館や道の駅などで仮眠し、夜は凍えないように街中を歩き続ける─そんな困窮した生活を送るホームレスの姿を旭川市内で見かけることがなくなった。市の実態調査では2013年から3年連続で、その数は「ゼロ」を更新中だが、その一方で、いつ路上生活に陥ってもおかしくない「ホームレス予備軍」が市内には数多く存在するという課題が浮かび上がっている。

市内15か所を調査
ホームレス支援 住む場所を失い、駅や公園、橋の下などで生活するホームレス。旭川市内では、中央図書館や旭川駅舎などでホームレスと思われる人たちが仮眠をとる姿が数年前まではよく見られたが、最近はそうした姿を見かけることがなくなった。
厚生労働省では2002年から各自治体の協力のもとで「ホームレスの実態に関する全国調査」を実施しており、旭川市は毎年1月下旬に調査を実施。市福祉保険部生活支援課の職員が旭川駅や道の駅、中央図書館などの公共施設をはじめ、イオンモール旭川西など市内15か所を巡回し、施設の管理者などから聞き取りを行ってホームレスの数を確認している。
調査を始めてから最も数が多かったのが2003年で25人。その後は徐々に減少し、09年が4人、10年が6人と一桁が続き、11年と12年には2人となり、13年にはついに「0人」となった。さらに14年、そして今年1月の調査でもホームレスの存在は確認されず、3年連続で「ゼロ」を更新中だ。
この理由について、同課では「民間のボランティア団体の協力を得ながら行ってきた支援対策の成果と思う」と話す。

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この続きは月刊北海道経済2015年8月号でお読みください。