人材確保にひと苦労、旭川の幼稚園

 ひと昔前なら、「あこがれの職業」として女の子から人気が高かったのが幼稚園の先生。今では人手不足の波が押し寄せ、旭川市内の幼稚園ではあの手この手で人材を確保しようと必死だ。

4人枠に1人の応募
 「昔なら採用人数の10倍くらい応募してきたものだが、今では予定している採用枠にほど遠い」と話すのは旭川市内にある幼稚園の経営者。南地区にあるこの幼稚園では、今年は4人の新規採用を予定し、10月から採用試験を行っているが、1ヵ月経っても1人の応募しかないという。
 また、ある幼稚園の経営者も人材確保に悩んでおり、採用試験の内容を変更せざるを得なかった。
 応募者が多かった時代には、一般教養に加え、専門教養のテスト、漢字の書き取りも行ったが、今では作文と運動、ピアノと面談だけ。「試験が難しいと敬遠されるので、必要最低限の試験だけをしている」と話す。
 幼稚園教諭を養成する旭川大学短期大学部幼児教育学科でも、学生の就職状況に明らかな変化が見られる。
 幼稚園教諭になるには、短大や4年生大学などの養成学校で学び、国家資格である幼稚園教諭の資格を取得する必要がある。同短大の卒業生は幼稚園教諭だけではなく保育士の免許も取得できるが、同短大によると、以前は幼稚園に就職するケースが大多数を占めていたが徐々にその数が減り、最近ではついに逆転して保育士として保育園や児童養護施設などに就職する学生の方が多いという。

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この続きは月刊北海道経済2015年12月号でお読みください。