解散か? 混迷深める旭川総合鉄工団地協組

 事業資金貸付け「転貸融資」の不祥事が発覚、すべてを仕切っていた事務局長の急死で混迷する「旭川総合鉄工団地協同組合(旭川市永山北4の6、表豊代表理事)」。臼井鋳鉄工業㈱に続き、同じ組合員である㈱コーティング工業も経営破綻し、さらに組合自身も振り出した手形決済が行えなかった模様だ。「組合の業務はすでに停止しており3月で整理の方向」と表代表理事(㈱表鉄工所会長)は話しているが、破綻した臼井、コーティングとの間の転貸融資の実態解明には曲折がありそうだ

組合自身も…
 昨年師走に旭川総合鉄工団地協同組合(以下、総合鉄工組合)の事務局長が急死し、前後して臼井鋳鉄の脆弱な経営体質が表面化、年が明けてすぐに破綻した経緯は本誌先月号で報じた通り。死去した事務局長が一切を仕切っていた事業資金貸付け「転貸融資」で不祥事が表面化したことが原因だった。
総合鉄工団地協組→02 本誌記事の最後に「臼井鋳鉄同様に転貸融資を受けていたもう1社の組合員も厳しい状況に追い込まれている」と書き加えたが、そのもう1社の組合員「コーティング工業」も1月に入って2度の不渡りを出して破綻した。
 コーティング工業は1947(昭和22)年創業の老舗で、企業信用調査機関によると「建築塗装、橋梁塗装を主体に、発泡ウレタン工事なども行いピーク時には1億円を超える売上高を計上したが、公共事業削減や住宅市況低迷から減収、採算低調で厳しい資金繰りを強いられていた」
 臼井鋳鉄が組合から受けていた転貸融資の額は4000万円近かったと言われるが、コーティング工業も2000万円を超える転貸融資を受けていた模様だ。
 総合鉄工組合は12社で構成されており、そのうち2社が相次いで破綻したことだけで〝異常事態〟だが、何と本体の組合自身も1月20日の手形決済が出来なかった模様だ。

2ヵ月のはず…
 総合鉄工組合の主な事業は、転貸融資と不動産賃貸、酸素・アセチレン・灯油などの共同購入。破綻した臼井鋳鉄の本社工場敷地は組合所有だ。
 某資材業者によると、共同購入の支払いは手形。また転貸融資も、借り手(臼井鋳鉄とコーティング工業)が約束手形を振り出して行われていたという。

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この続きは月刊北海道経済2016年03月号でお読みください。