バイアグラ持参の「除霊師」、本業は市内病院勤務

 霊感や霊能力の存在を否定するものではないが、除霊と称して肉体関係にまで及ぶ行為はいかがなものか。全国的にはインチキ霊感師が強制わいせつで警察沙汰になるケースも少なくないが、旭川市内にも「かなり問題があるのでは?」と思われる自称霊能力者がいたとは驚きだ。本人によると、合意の上で関係を持つ率は「0・3%ぐらい」と悪びれる様子もない。被害届が出された様子はないが、社会的問題性をはらんでいることは確かなようだ。

「肉体関係率は0・3%」

 「人生がうまくいかないのは、悪い霊が行くべき道を邪魔しているから。その邪魔する霊を取って、正しい道を歩くためのサポートを行っております」─こんな文言が旭川市内に在住するある男性のウェブサイトに載っている。
 男性は以前から霊感を持っていたといい、その霊能力を活かし、頼まれるとカウンセリングも行っている。相談者には会員番号のようなものがつけられ、2年前にカウンセリングを受けた人には千数百番の番号がついていたことから想像すると、おそらく会員数は今日までに、すでに2000人を超えていると思われる。
 ここまでなら周囲がどうこう言うような話ではないが、実はこの男性、除霊と称して相談女性と肉体関係を持つことがしばしば。本人から聞き出した話によると、関係を持つ率は「0・3%ぐらい」と言うが、控えめな過少申告にしか聞こえない。
 この自称霊能力者は市内の民間病院に勤務するK氏(50)。臨床検査技師の資格を持ち、病院内では長く臨床検査課にいたが、2年前からは総務課に異動している。
 K氏が霊を感じるようになったのは28歳の頃からという。本人によると「自宅にいた時、急に鳥肌がたってきて気配を感じ、外に出てもより強力な気配を感じ、恐ろしさを覚えた。それからも毎日、四六時中、そんな状態が続いた」。
 霊の存在や霊感について、記者は論じるほどの知識も経験も持っていない。ただ世の中には霊のようなものを感じるという人が数多くおり、霊と会話ができるという人もいるようで、凡人が頭から否定できるものではないと思っている。
 K氏はある時、霊から「霊感を自分のためだけに使うのではなく、今生きている人のためにも使い、助けてあげてみませんか」と告げられ、身についていた霊能力を使い、心身に不安を感じる人たちの求めに応じ、カウンセリングを始めるようになった。
 いわゆる世間では〝霊媒師〟とか〝除霊師〟とか呼ばれる仕事である。

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この続きは月刊北海道経済2016年04月号でお読みください。