次期最終処分場は〝脱江丹別〟で

 江丹別芳野の廃棄物最終処分場の埋め立て使用期限が12年間延長され「2030年3月まで」となったのは2年半前。次の処分場建設地を選定するまでにはまだ時間的余裕があるが、過去には建設場所をめぐって地元住民との話し合いが紛糾し、苦い経験を積んでいる旭川市だけに、次期の候補地選定については万全を期して臨む構えのようだ。

次の処分場は江丹別以外の場所に
処分場 旭川市は2016年度の環境部予算に「次期最終処分場整備費」として615万円を盛り込んだ。整備費と言っても分かりにくいが、要は調査費のことで、江丹別芳野に代わる次の最終処分場をどこにするか、じっくり検討するための予算のことである。
 芳野の使用期限が切れるのは14年後。まだまだ余裕はあるが、建設工事に5~6年はかかる状況を考えると、候補地選定作業だけは早め、早めに進めておかなければならない。市が有力候補地として絞った場所がその後、地元との折衝で二転三転する可能性も考えておく必要があるからだ。
 市は2018年3月の使用期限切れを7年後に控えた11年6月に、市長の私的諮問機関「次期廃棄物最終処分場検討委員会」を立ち上げ、4回に及ぶ委員会を開催した。
 この時市は、メンバーには「市内に12ヵ所の造成可能地エリアがある」とだけ示し、委員会は12ヵ所の立地と構造の複数案に対し、環境影響、経済性等について評価を行い、翌年3月に評価報告書をまとめた。
 この報告書では、次期処分場の有力候補地は示されなかったが「過去及び現処分場等の環境衛生関連施設の立地状況や経緯も踏まえて、立地の偏りがないよう選定において配慮することが重要である」とする提言を行っている。

表紙1605
この続きは月刊北海道経済2016年05月号でお読みください。