緑が丘コンコードパークにザ・ビッグ

 百貨店や総合スーパー(GMS)の苦戦を横目に、食品スーパー(SM)の業績は堅調に推移している。そのような状況の中、イオン系のディスカウントスーパー「ビッグ」が、旭川2店舗目の出店を決めた模様。場所は市内でも激戦区といわれる環状1号線沿いの旭川医大に近い、コンコードパーク緑が丘の商業施設建設予定地の一角。〝価格破壊の街〟といわれる旭川地区で、新たな競争が幕を開ける。

食品スーパーは堅調
 道内におけるイオングループの拠点は、イオンモールに代表されるモール型のスーパーセンター(SC)と総合スーパー(GMS)を運営するイオン北海道㈱(札幌市)と、食品スーパー(SM)のマックスバリュやザ・ビッグ、いちまる、ジョイを運営するマックスバリュ北海道㈱(札幌市、以下MV北海道)に分けられる。
 2015年度で見たイオン北海道の売上高は1881億円(前年比9・1%増)。MV北海道は同1097億円(同13・5%増)。15年9月に㈱ダイエーの北海道地区16店舗(イオン北海道9店舗、MV北海道7店舗)、同年10月に㈱いちまる(帯広市)から14店舗(MV北海道)を継承したことにより、大幅に売り上げを伸ばしている。
 MV北海道は札幌フードセンターを前身として、08年に道央圏を地盤としていた「ジョイ」、15年に「いちまる」が傘下に入り、売り上げを拡大してきた。
 その中で、MV北海道を牽引しているのがディスカウントスーパーの「ザ・ビッグ」。全国のイオングループでこの業態が台頭してきたのは08年以降で、ちょうどリーマンショックで消費者の買い控えが顕著になった時期と重なる。
 ビッグは、食品を中心としたスーパーで一部日用雑貨も扱う。人件費や管理コストなどを徹底して切り詰め、毎日低価格で販売する戦略が当たり、現在では苦戦するGMSを凌ぐ勢いを誇っている。イオングループの既存店で売り上げが低迷している店舗(マックスバリュやジャスコ)や、同業から買収した店舗を業態転換する形で展開している。GMS業態のジャスコは売り場面積が広いことから、1階部分だけを使った食品スーパーに転換したところもある。
道内で最も手薄な道北
 今回イオングループが旭川で新たに店舗を構えようとしているのはこのビッグ。旭川にあるのは宮前1条3丁目にある「ザ・ビッグ宮前通」1店舗だけで、道北地区に範囲を広げても、名寄市と士別市、留萌市に各1店舗しかない。過去に傘下に納めたダイエーやジョイ、いちまるが道北地区にほとんどなかったことも影響しているが、50店舗を超える札幌を中心とする道央や、20店舗の道南(胆振、日高管内を含む)、道東(帯広と釧路)17店舗と比べ、SM業態が極端に少ないことがわかる。 

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西武B館を取得した前田住設の心意気!

 昨年9月末で閉店した西武旭川店のうち、宮下通に面したB館の土地と建物を地元の管工事業、㈱前田住設(永山10条3丁目、前田智広社長)が2月1日に正式に取得した。前田社長は、「駅前の一等地で旭川の顔となる場所。将来的には建物を解体して、旭川の活性化に繋がる新たな施設を創りたい」と抱負を語る。一方、1条通に面したA館は現在、建物の解体が進んでいるが、その跡地に地元企業を含め道内外の複数の企業が興味を示している。(記事は2月3日現在)

西武主導でA館売却
 昨年9月末に閉店した西武旭川店。2009年7月に閉店した丸井今井旭川店に続く撤退の結果、道北地区から百貨店が全てなくなった歴史的瞬間でもあった。丸井跡は閉店後2年余りが経過してから商業施設「フィール旭川」に生まれ変わり、現在も営業を続けている。経済界の関係者や市民の多くは、西武閉店後の建物が丸井今井同様、長期間空き家になってしまうのではないかとの不安を感じていた。
 ところが、そんな悲観的な見方をよそに、水面下ではA、B館がいずれも次の展開に向けて着実に歩み始めていた。
 まずはA館。西武は旭川店を閉店するに当たり、建物を解体してその跡地(西武が7割強を所有)を売却する方向で検討していた。その障壁になっていたのが、土地の所有者が西武以外に8者いたこと。詳しくは後述するが、西武はこれらの地権者と閉店前から接触して土地の取得に向けて積極的に動いていた。地権者の合意を経て建物の解体が閉店後まもなく決定したことでも、準備が周到に行われていたことがわかる。
西武がこれほどA館の処分を急いだのには訳がある。市民から親しまれてきた西武が突然、閉店を告げた昨年3月。惜しむ声が上がる中、「西武の一方的な閉店通達が、旭川の経済に悪影響を及ぼす」との見方が広がった。そうしたネガティブな見方を払拭するために西武は精力的に動いた。
 もう一つ、西武と丸井の間には大きな違いがある。丸井今井が経営悪化の結果、民事再生の手続きに入ったのに対して、西武はセブン&アイホールディングスの傘下に入り、全国的に見てもまだ再建道半ばとはいえ〝現役〟で営業している企業。債権者の顔色をうかがわなければならなかった丸井今井が旭川店の売却を決定するのに2年近くを要したのと対照的に、西武は自ら判断してわずか半年程度で解決することができた。
 それは、一時はセゾングループの中核企業として飛ぶ鳥を落とす勢いだった百貨店のプライドの証であると同時に、「40年以上も旭川の地で商売をさせてもらった」という感謝の気持ちの表れでもあったのかもしれない。

B館は建物を地権者に
 一方のB館については四十数年前、地権者が建物を建設し西武と賃貸契約を結んだ。その際、地権者らは西武から建設協力金(敷金)を受け取り、大手ゼネコンの熊谷組が建物を建設した。敷金は西武が撤退する時に地権者から返還されることになっていた。
 ところが、西武は旭川撤退にあたって、建物の原状回復をせず地権者へ返すこととなった。関係者によれば、「建物を解体して地権者へ更地の状態で返せば8億円の費用がかかる。そこで、地権者と協議した結果、地権者が預かっている13億円ともいわれている敷金から解体にかかる費用を差し引いた残り5億円だけを地権者から返してもらうことにした」という。
 これは西武と地権者両方にとって悪い話ではない。無駄な費用と時間を使ってまで更地にする必要もない。建物は築40年以上が経過しているとはいえ、その都度西武が改修を行い「今後も改修しなければいけない時は来るが、10年や20年は十分使用できる建物だ。それをあえて解体することもないだろう」(市内のある不動産業者)。

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2017年2月号の記事一覧

読み物

  • 旭川市の職員採用の仕組みに問題はなかったのか 母子家庭貸付金着服の嘱託職員前職(道庁職員)時代にも金銭不祥事
  • 知られざる実態!水道料金滞納最高額は1件で3000万円超
  • 正月早々狙われた民進党と共産党の事務所
  • 旭川〝近文の陣〟ツルハVSサツドラ真っ向勝負
  • 注目される宮下11~12 北彩都市有地は今年中に完売できるか?
  • 国政インタビュー 政治の閉塞打破、あらゆる選択肢を模索 衆議院議員 佐々木隆博氏
  • 国政インタビュー 地方創生のカギ握る管内市町村の協力 
  • 稲田朋美防衛大臣講演「北海道は自衛隊の道場」
  • 郵便受け箱が一杯だったら郵便配達員はどうする
  • 平成27年度道北企業売上高ランキング東京商工リサーチ旭川支店調べ
  • 増収増益の元気カンパニー旭川市内は7社どまり
  • 上川町に今年9月酒蔵誕生日立キャピタルグループが地方創生に貢献
  • 旭川医大と連携市立旭川病院の財政再建なるか
  • 道内の主要空港目指す「旭川空港」の取り組み続々
  • インタビュー 政策横断的な教育行政の推進 旭川市教育長 赤岡昌弘氏
  • インタビュー 北海道デザインアワードでグランプリ デザインピークス代表 伊藤友一氏
  • 自らの苦労と経験を若手経営者に惜しみなく披露 広がり見せる土屋ホーム会長土屋公三氏の「人間社長塾」
  • 名寄市の「北の天文字焼き」今年はギネスに挑戦
  • 2016年度版 知っておきたい旭川市の除雪 第3回
  • 今月の視点 北方領土の返還求めロシアと粘り強い交渉を 西田勲
  • 上川総合振興局管内スポーツ合宿誘致推進協「スポーツから学ぶ 人との交流」フォーラム
  • 求人しても人が来ない!人手不足が加速する旭川の介護福祉業界
  • 免許返納はじわり増加 どう防ぐ?高齢ドライバーの交通事故
  • 日本女子柔道史上初の金メダリスト・恵本裕子さん原作 漫画「JJM女子柔道部物語」
  • 歳月を隔てて再評価される 時代を彩ってきた旭川の文芸誌(後編)
  • 美瑛白金地区の再開発計画 インフォメーションセンター核に観光施設を整備
  • 旭商サウンド 90年の歴史をたどる〝音楽の旅〟

企業・文化・地域情報

  • 2月7日~第58回旭川冬まつり
  • 旭川明成高等学校「総合学科」で新たな挑戦 バックボーンは「進路」
  • ジョイフィット旭川 シニア世代に人気のワケ
  • 2月15・16日「北海道技能士フォーラム旭川大会」開催
  • 旭川パークホテル最上階レストラン 第六感刺激する非日常空間でディナー
  • 横綱・白鵬が田植え、収穫した「塩むすび」 つぼ八
  • 手巻きごはんの美味しい話
  • 第37回バーサーロペット・ジャパン開催
  • 落ち着いた雰囲気で周りを気にしない個室診察  エルム駅前歯科クリスタル分室
  • 正しいブラッシング指導で歯周病治療に尽力 須貝歯科医院
  • デザインと走行性能を妥協なく突き詰めたC─HR 旭川トヨペット
  • 高度な技術と最新機器による治療 旭川たかはし眼科
  • モーニング感覚で朝からラーメン「朝ら~」ら~めん蔵
  • アルファ豊岡店がリフレッシュオープン
  • 患者の負担軽減 カリソルブ治療 いまみや歯科医院
  • 八百屋塾 98(食べ物によって寿命が決まる)
  • 2月1日~10日に9周年記念企画 Japanese Bar椛
  • いきいきハイパワー
  • 居酒屋&カラオケスナック「ほのぼの食堂」
  • さんろくクイーンズトーク 玲花さん、えりさん
  • インフォメーションポテト「地域に貢献・密着・活性化を目指して」
  • プロカメラマン田一耕さんが還暦を超えた男女モデルを募集中!
  • 今月の注目人 ボクシングの強豪・法政大学進学 山川宗一郎君(旭川工業高3年)
  • 昇夢虹 愛しいMATO/パッケージイラスト制作
  • われら仲間 神楽公民館「画油会」
  • 悩める男性の強い味方 元気玉はスゴイぞ! くすりの元気堂
  • グルメ探訪 第82回「大きさにびっくり しいたけ丼」手打ちそば処 鷹の里
  • 目からウロコの健康トークVol.8 「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」いずみ眼科
  • ALTA硬化療法 内痔核は切らずに治せます くにもと病院
  • 外反母趾でお悩みの方 森山病院
  • Hobbyists ~趣味に熱中する人たち~「スキー」 齋藤信道さん(ホテルパークヒルズ支配人)
  • ミニ事件帳

ローカル通信

  • 外国人観光客誘致・再訪を促進 宗谷岬などWiFi運用を開始(日刊宗谷)
  • 厳冬の妊娠馬に優しいまなざし 千葉逸子さんニッコール写真展准推薦(名寄新聞)
  • ポイ捨て「見てるよ」和寒 中和環境保全会の看板設置(北都新聞)
  • ラスパイレス指数 管内全道下回る(留萌新聞)

好評連載

  • 今津秀邦 Vol.18 映画「生きとし生けるもの」プロダクションノート
  • 100%パソコン活用法 第208回「VRゴーグル」和田徳久
  • 社長!! その悩み社労士が解決します
  • コーチャンフォー 第19回 ステーショナリーコーナー「食欲をそそる文具&「雑貨」
  • 辛口法律放談 第83回「司法の費用対策」(しらかば法律相談事務所)
  • ふたば税理士法人の未来につなぐ経営のススメ 西俊輔 第97回「平成29年度税制改正大綱について」
  • パワーアップ医療・介護マネジメント 第50回「借金整理の3つの方法」 皆川岳大
  • 暮らしと税金 「確定申告会場は、旭川北洋ビル9階です」(旭川中税務署)
  • こちら探偵相談室 第38回「周囲に理解されない電磁波被害」石川正貴
  • 布子克敏のお悩み解決リフォーム講座 第51回「想定外相次いだ店舗改装」パートナーズ(株)布子克敏
  • 今、農村空間が面白い!vol.59 中田ヒロヤス
  • 自宅でできるねむり改善計画 vol.66 ~フットウォーマーの作り方 編~HOMES ねむりのお店
  • お口の健康相談14 よく噛みよく食べよう笑うために「タイの歯科医療事情はいま」たくま歯科医院 詫摩安廣院長
  • 緑の森からの手紙 vol.54「ふれあい活動の実践勉強会」緑の森どうぶつ病院 企画室 本田リエ
  • 昭和生まれの負け惜しみ 第38回「遠ざかる北方領土」的場光

フリータウン

  • 穏やかな新年スタート 1年の無事祈り市内の神社で長蛇の列
  • 元旦のイオンモール旭川駅前で百書繚乱「高校生書道パフォーマンス」
  • 上富の夜空に解き放たれた風船、彩る花火 年越し「北の大文字」
  • 厳かな雰囲気の中で市場の繁栄祈る 旭一キョクイチで初セリ式
  • 慶誠寺で恒例の幻冬フェスタ2016開催 お笑いと花火で新年迎える
  • 地域の発展を願った市・商工会議所主催の新年交礼会
  • 迫真の歌声で「ヒロシマ」も披露 アムール愛Xマスコンサート
  • 全道各地のご当地ヒーローが〝聖地〟旭川に集結 ヒーローサミット
  • 日本清酒旭川支社長子息の床の間飾る笠原定蔵の南画
  • 旭川ライオン会チャリティーオークション 旭川福祉園に収益金を寄付

ニュースファイル

  • 鷹栖新田牧場の堆肥舎不正使用 場主の新田議長辞職で決着
  • どうなる?モーラ市との姉妹都市提携 資金確保や市民レベル交流が課題
  • 屯田兵が記録した日露戦争従軍日誌 兵村記念館友の会が解読・発刊
  • 障がい児もスキー授業に参加できるチェアスキー見学・体験会開く
  • こんな議会あったらおもろない?議題に「旭川34人のワカモン議会」

ニューススクランブル

  • 旭川中央・東防犯協会などに150万円・旭川遊技場組合が寄付
  • 生保協旭川が旭川共同募金委へ寄付
  • 木彫作家上山氏 栄誉の全国表彰
  • 川島名誉教授の建築史講座開講
  • 永嶺高吹奏楽が初のコンサート
  • 中高生ボランティア団体「FLEAD」ウィンターキャンプの参加者を募集
  • 歴史を学び、未来を考える市民講座
  • スマホや携帯の危険知って 安全教室で賢い使い方学ぶ
  • 旭大とNECが包括連携
  • ピザアクロバットで日本一 武石さん昨年を上回る成績
  • ヴォレアス北海道リーグ加盟が内定

人・街SHOT

  • 自前の小劇場「河原館」拠点に活動した劇団「河」の企画展
  • 中高年の利用増える総合体育館トレーニング室
  • 第2音楽隊歳末演奏“選曲の妙”

纂私語録

  • あっこのHOT宅急便」平成28年の漢字一文字は〝痛〟 旭川市議会議員 久保厚子氏
  • 豊かな人生送る一つの手段として“ウェルネス”健康スポーツを」健康運動アドバイザー 杉本一郎
  • スマホ・ケータイ安全教室」で賢い使い方を再認識 旭川グランドホテルマーケティング部部長 湯浅秀昭氏
  • 美瑛町にはまだまだ秘めた力がある白金再開発で観光客を呼び込む」美瑛町長 浜田哲氏
  • 新設会社・入札・倒産情報

母子家庭貸付金着服した市職員、前職も諭旨退職

 昨年12月、旭川市の外郭団体「旭川市母子福祉連合会」で、嘱託職員M氏(50)が母子家庭向けの貸付金610万円を着服していたことが明るみに出た。M氏が全額を返済したことで市は刑事告発しないことを決めたが、本誌の独自調査でM氏が前職の道職員時代にも金がらみで不祥事を起こし、諭旨退職していたことがわかった。その事実を知らずに採用し今回、事件発覚後の調査でようやく過去の不正が明らかになったわけだが、市はこの経緯をひた隠す。再発防止のためも嘱託職員採用のしくみに問題がないかどうか、検討する必要があるのではないか─。

こつこつ集めた浄財
 旭母連は、旭川市子育て支援部子育て助成課内に事務局を置いている。旭母連の業務の一つ、母子家庭への貸付金制度は、年間に市が200万円を貸し付け、旭母連が自らの活動で集めた200万円と合わせ、合計400万円を原資としている。旭母連が集めた200万円の中には、会員が冬まつり会場で甘酒を販売したり、スタルヒン球場の売店で得た利益を積み立てたものなど、会員が懸命に集めた「浄財」もかなり含まれている。
着服 計400万円の資金は、最大で1件10万円まで、生活に困っている母子家庭から申請を受け、貸し付けている。事件が起きる前年の13年度までは年平均15件程度の申請があり、資金が底をつくことはなかった。返済は無利子で、借り入れた時から1年以内に返済すればいい。貸し付け時期は、市が4月(返済は3月末まで)、旭母連が12月(同11月末まで)とし、お金を借りる時期に融通を持たせ返済をやりやすくしている。
 このように旭母連事務局は、貸付制度の運営を任されているわけだが、事務局の嘱託職員に欠員が出たことから、これを補充するため市はハローワークを通じて14年4月から勤務できる嘱託職員の募集を行った。
 募集に当たって市が踏んだ手順は以下の通りだ。まず、ハローワークから送られてきた履歴書を書類審査し、その中からM氏一人を選び出した。その後、旭母連を管轄する子育て助成課と、市全体の人事を担当する人事課が、別々に面接を行って「問題なし」として採用した。
 採用の決め手になったのは、履歴書の経歴欄に記載されていた「道職員」の経歴。経験も知識もない「素人」を採用するよりも、経験豊かな元道職員のほうが即戦力として働いてくれると期待したのだろうが、皮肉なことにこの判断が後々、大きな問題を引き起こすことになった。

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水道料金滞納、最高額は3000万円超

 旭川市内で水道料金が2期(4ヵ月分)以上未納になっているケースは2016年11月末現在、上下水道合わせて1665件、総額約2億2759万円にのぼる。滞納額100万円以上の法人は13件あり、最高額は約3246万円。16年の第4回定例市議会で明らかになった数字だが、毎月苦しい家計をやりくりしながら料金を納めている市民からは、旭川市水道局に厳しい取り立てを求める声が上がりそうだ。

停水執行は大幅減
 旭川市内における水道料金の滞納状況は、12月7日に開かれた第4回定例市議会で林祐作市議(自民党・市民会議)が、「水道料金の滞納による影響」について質問し判明した。
水道 水道料金は検針後、約180日経過しても2期(4ヵ月分)以上の未納がある場合に「停水」の対象となる。これに該当する法人数は16年11月末現在で12件。上下水道料金併せて100万円以上未納している法人は13件で、なかでも「大口」の未納者では、金額が3246万1669円となっている。零細企業の年商に匹敵する規模だ。
 水道局は、この高額滞納法人の名前を明らかにしていないが、本誌が集めた情報を総合すれば、市内の某レストランである可能性が大きい。
 ちなみに、過去5年間の停水件数(個人、法人を含む)は2011年度が704件で12年度は1060件、13年度・1021件、14年度・881件で15年度は849件。16年度については年度途中だが、停水執行時に水道局が個別に声がけしたことにより停水にまで至らず、その分、納付や相談が増加しており、市議会での答弁の時点で、停水件数は222件にとどまっている。
 旭川市水道局では期限までに水道料金が納付されない場合、その対象となる個人や法人に対して督促状を送付する。その後、訪問や電話催告を通じて納付を促すが、2期以上未納になると「給水停止予告書」を送付して再度納付を促す。にもかかわらず納付されなければ「給水停止執行通知書」を送付するが、それでも納付に至らず、納付に関する相談もなければ給水停止に踏み切る。督促状を送付した後の訪問や電話催告は業務委託し16年11月の1ヵ月で1586件、担当スタッフは1日あたり平均約81件対応しているという。
 未納最高額の案件について林市議は「約2年間徴収のアプローチが行われていないとの情報があるが、それが事実とすれば、なぜそのようなことになっているのか」と質問し、水道局から次のような回答を引き出した。
 水道局では14年12月、その高額未納法人の担当責任者と折衝した後、「支払いに向けた言葉を信じ、支払いの直接交渉は行っていなかった」と説明。しかし、その後も未納が続いたため、水道局としては厳しい対応をとらざるを得なくなり、相手側に支払いの意思がないものとして強制的に使用料を徴収すべく財産状況(預貯金や不動産等)を調査したが、その際、差し押さえが可能な財産の確認はできなかった。
 水道局では相手の誠意ある対応に期待し「15年3月末まで支払いに向けた言葉を信じていた」と話すが、この高額未納法人の代表者は一筋縄ではいかない人物でもあったようで、水道局は「自主納付が期待できない」と判断し、同4月から10月まで財産状況などの調査を再開している。
 そして15年10月以降、直接折衝は行っておらず、督促状を隔月ごとに発送した程度。16年度に入ってからも未納が続いたため、水道局は今年度中に停水する意向だったが、「水道を停止することで営業が困難となり、施設で働く従業員や施設利用者への影響を考えると、まず経営者との交渉を急ぐべき」と配慮していた。ただ、「どのような事情があっても、滞納に対するアプローチを継続的に行うべきであった」と自戒。直接折衝していない期間が、最終的に2年近くになってしまったことについては「積極的な徴収をしてこなかったと言われても否めない」と説明している。

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介護福祉業界で人手不足が加速

 高齢化が急速に進む中、介護福祉業界の人出不足が全国で深刻化している。旭川市内の施設でも求人を出しても応募がゼロという状況がここ数年間続いており、関係者は人材確保に頭を悩ませている。

全国で38万人が不足
 全国の介護現場で人手不足が叫ばれて久しい。少し前のデータになるが、厚生労働省によると2014年度の介護職員数は約177万人。介護保険制度が始まった2000年度の約3倍の数に増えたものの、急速な高齢化とともに要介護や要支援の認定を受ける高齢者が急増したことで需要に人材の確保が追い付かず、団塊の世代が75歳以上になる25年度には実に約38万人の介護職員が不足すると言われている。全国各地では、人材不足のために高齢者の利用を制限する施設もあるほど深刻な状況に陥っているところもあり、職員の確保は喫緊の課題だ。
介護福祉業界
 北海道でも介護現場における人手不足は加速しており、厚労省では25年には道内で約1万2千人の担い手が不足すると推計している。
 人手不足の理由として指摘されているのが待遇の悪さだ。過酷な仕事の内容に比べて賃金が安いことが慢性的な人材不足を引き起こす大きな原因として指摘されており、厚労省の賃金構造基本統計調査を見ると、社会保険・社会福祉・介護事業の月平均の給与額は全産業の給与額よりも10万円ほど低くなっている。
 道北の拠点都市・旭川は、留萌など近隣市町村から高齢者が移住して来るために、高齢化率が極めて高い。そのために施設の数、入居者数ともに多く、全国の自治体の中でも介護職員の人材不足が顕著だ。
 ハローワーク旭川が公表している直近のデータでは、16年11月に管内の介護福祉施設が募集したホームヘルパー、ケアワーカーの数を示す月間有効求人数は542人で全職種のトップ。ちなみに2位は調理人・調理見習で277人で一般事務員272人が続く。これに対し、ホームヘルパー、ケアワーカーの職を希望する人の数を示した有効求職者数は184人。有効求職者数に対する有効求人数の割合を表す有効求人倍率で見ると2・95という完全な「売り手市場」だ。

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2017年1月号の記事一覧

読み物

  • 木内和博館長死去でかじ取り役不在、経営行き詰まる 優佳良織工芸館(北海道伝統美術工芸村)破産
  • 墓碑銘 木内和博氏 幅広い人脈、抜群の構想力、突破力で行動
  • 新春インタビュー 西川将人旭川市長 10年の市長経験生かし全力で取り組む
  • 旭川市副市長人事表憲章再任、岡田政勝留任で決着
  • 新庁舎基本計画、文化会館建て替え結局先送り
  • 旭川市夜間急病センター市立病院へ運営移行か?
  • 自分の土地の価値が下がってしまう市有地の安売りに市民が反感
  • 旭川駅北口の高層建築計画キーテナントは大手福祉施設の新ブランドホテル
  • いつの間にか河川区域になっていた個人の所有地
  • インタビュー 新党大地代表 鈴木宗男氏 自民党との協力体制築き、今津寛を支援する
  • 上富良野町長選挙因縁のリターンマッチは現職・向山に軍配
  • 全国有数の酒販店 美瑛の土井商店が旭川市緑が丘に新築移転
  • 上川神社再発見神殿のそこかしこに貴重な文化財
  • 歳月隔て再評価時代を彩ってきた旭川の文芸誌(前篇)
  • 旭川JC新理事長インタビュー「地域を包む閉塞感を打破したい」海老子川雄介氏
  • 講演 南極越冬物語 旭川青年大学の講演から 旭川高専教授 古崎睦氏
  • 2016年度版 知っておきたい旭川市の除雪 第2回
  • 今月の視点 木内和博さんが旭川に遺した大きな足跡 西田勲
  • 第8回広げようさんろく元気の輪 美女たちが競艶 初奈さんがクィーンに
  • バーサー発祥の地のモーラ市と旭川市の姉妹都市提携 スウェーデン協会が議会へ陳情
  • 北大学力増進会旭川本部玄関前看板に異変!高校受験の合格者数を10倍表示の“ミス”
  • 脚光浴びるペルー発祥の打楽器「カホン」 イシグロ製作所(永山)が家具の技法活かして製作

北を拓く(敬称略)

  • 青山央明
  • 石川楊子
  • 泉直宏
  • 伊藤聖健
  • 今村明広
  • 海老子川雄介
  • 大谷地裕明
  • 窪田明規夫
  • 小林史人
  • 斉藤三寛
  • 佐藤弘子
  • 佐藤洋一
  • 白坂一雄
  • 須田守
  • 高橋淳士
  • 瀧野喜市
  • 千葉真也
  • 中村知貴
  • 野嶋壮一郎
  • 長谷川真哉
  • 藤井幸吉
  • マーサ珠妃
  • 美浪利光
  • 森山領
  • 山下秀哉

企業・文化・地域情報

  • 医療法人・仁友会が取り組む 医療・介護のトータルサービス
  • 健康な口腔を守るためには エルム歯科
  • 業界初!水素カプセル 老化の悩み解消に最適な「水素水」 ポカポカ入浴、しっとり肌、料理にも
  • 入場無料 大晦日は慶誠寺で「幻冬フェスタ2016」
  • 光と風で炎をリアルに再現 電気暖炉opti-myst
  • メモリアルリング セ・シ・ボンセット 充実の品揃え 北倶楽部の年末年始ギフト
  • 1件貸し切りで故人を偲ぶ 「ベルコシティホール春光」17年春オープン
  • 高性能の空気清浄除菌脱臭装置を活用 院内の清潔空間を維持 高桑整形外科永山クリニック
  • スガイランドリーが提案 ユニフォーム・レンタル
  • 今月の注目人 マジックで元気を届けたい 旭川ガス住設代表取締役社長 山本秀勝氏
  • 成人・結婚写真プロデュース 美容室ULU
  • タカハタ建設 設立60周年に新社屋
  • エルム駅前歯科クリスタル 1月23日クリスタルビル6階に開院
  • 豊岡モデルハウスが豊岡13-7に完成 住まいのクワザワ
  • 一般財団法人 旭川北高会が農水大臣表彰 学校林の経営管理と奨学金給付事業が評価
  • 伝統の“刷毛引き・本染め”幕 近藤染工場が制作
  • “半漁半探”二刀流の私立探偵
  • 2017年の本誌表紙を飾る作品たち 人形作家タニコシナツコさん
  • 新設会社・入札・倒産情報

ローカル通信

  • 棒ダラ製造たけなわ 工場内で次々と処理(日刊宗谷)
  • 資源循環型農業を構築 留萌市が札幌市、近畿大と連携(留萌新聞)
  • トマトに寄り添い良質栽培 中田夫婦が農業公社最優秀賞(名寄新聞)
  • 下川まちおこしセンターコモレビ 産業振興、経済発展の拠点に(北都新聞)

イエロー

  • 八百屋塾 97(えのくたけⅡ)
  • 高砂温泉の食堂リニューアル 霞食堂
  • ボリュームにびっくり 道の駅「ごはん処あさひ屋」
  • 大黒屋は支店のみで営業 本店は移転を計画
  • 「ニクス」アットホームなラウンジ
  • 高級感と気軽さ両立 風空
  • さんろくクイーンズトーク 初奈さん(FANTASY)
  • いきいきハイパワー
  • インフォメーション ポテト「ポテトサービスセンターにぜひお越し下さい」
  • SGグランプリ開幕 年末年始に盛りだくさんのイベント「ボートレース チケットショップ旭川」
  • 100%パソコン活用法 第207回「スマートコンセント」和田徳久
  • 暮らしと税金 「確定申告は、国税庁HPをご利用ください」(旭川中税務署)
  • 周りに見えない舌側矯正 林歯科医院 林俊輔 院長
  • 悩める男性の強い味方 元気玉はスゴイぞ! くすりの元気堂
  • “筆文字アートカレンダー”
  • ミニ事件帳

好評連載

  • 今津秀邦 Vol.17 映画「生きとし生けるもの」プロダクションノート
  • コーチャンフォー 第18回 ステーショナリーコーナー「手軽に楽しむVRゴーグル&鮮やかなスクラッチ塗り絵」
  • カリスマヨウコが叶えるドリームウェディング 第30回「3年分の感謝の心こめて」
  • 辛口法律放談 第82回「えん罪産む 人質司法」(しらかば法律相談事務所)
  • その悩み社労士が解決します「雇用保険の適用拡大」
  • パワーアップ医療・介護マネジメント 第49回「新年明けまして おめでとうございます」 皆川岳大
  • ふたば税理士法人の未来につなぐ経営のススメ 西俊輔 第96回「事業継承対策の重要性とその手法②」
  • 昇夢虹 愛しいMATO/墨でイラスト
  • こちら探偵相談室 第37回「浮気調査しても証拠つかめず」石川正貴
  • 布子克敏のお悩み解決リフォーム講座 第50回「不動産業者との上手な交渉」パートナーズ(株)布子克敏
  • 今、農村空間が面白い!vol.58 中田ヒロヤス
  • 自宅でできるねむり改善計画 vol.65 ~傾眠の街宣言 編~HOMES ねむりのお店
  • グルメ探訪 第81回「生ホルモン」焼肉 みふじ
  • Dr.高桑のメディカルジャーニー 第4回 末梢神経ブロック注射
  • Hobbyists ~趣味に熱中する人たち~「パソコン雑誌収集」中山 亮一郎さん(Rデザイン)
  • 昭和生まれの負け惜しみ 第37回「イデオロギー」的場光昭

業界トピックス

  • オーナー会「夢りんご」設立1周年記念セミナー リアルターグループ

フリータウン

  • グランプリは父親の眼差し おかだ紅雪庭「紅葉狩り写真コンテスト」
  • 5年連続で全国高校駅伝出場 都大路駆け抜ける旭川龍谷女子
  • 旭川トヨペット創業60周年を記念しプリウスを実業高に寄贈
  • アクスサポート主催ボウリング大会 中国人留学生を励ます
  • 老人ホームでお化粧の講習会 心も身体もリフレッシュ
  • 食通にも好評、旭川トーヨーホテルの「大感謝祭」
  • 「スス」墨汁で干支ワークショップ 「あんずましい倶楽部」の設立も
  • 北部住民センターと高専が地域連携 「人力発電クリスマスツリー」
  • 高砂酒造で恒例の菰樽づくり 長く伝えられる伝統の技を披露
  • 多彩な料理にエド山口&東京ベンチャーズ公演 パークヒルズ
  • 大畳会の職人芸に新町小児童が驚きの表情
  • 芸術発表会「ぴあ・すてーじ」で歌や踊りのパフォーマンス
  • 子供たちが憧れの職業体験「キッズタウン」小学生550人が参加

ニュースファイル

  • 永山第二地区世代間交流事業 昔遊びやカレーライスづくり
  • 日興ジオテックの17年カレンダー 旭川市内の名所などを空撮
  • 第53回調理技能コンクールでグランドホテルの山本祐希江さんが金賞受賞
  • 道ホテル旅館生活衛生組合 西海正博理事長が藍綬褒章生活衛生功績
  • 酒かす、完熟方式で仕上げた旭高砂牛主な素材に「旭川ビーフカレー」誕生
  • 台風被害で豊岡地区の象徴“電車道の雲龍柳”惜しくも伐採

ニューススクランブル

  • 豊岡小で開校50周年
  • 北陸銀行助成財団がプロジェクター寄付
  • 旭川JC産学連携フォーラム
  • 旭川の2042年像考えるワークショップ
  • 雪の降る街を写真コンクール
  • 銀座囲碁クラブ 深川と交流試合
  • JAあさひかわ「農家の食卓」
  • 歴史的建物の保存を考える会が古築展と建築賞記念講演会
  • ホテルWBFグランデ旭川
  • 桂枝光独演会
  • 旭川冬まつりポスター
  • 旭川詩人クラブ30回詩画展記念行事
  • 比布町エクスマ化プロジェクト

人・街SHOT

  • 師走の風物詩 地域の絆育む「新町っ子もちつき大会」
  • 旭川盲学校が意欲引き出す教育実践「親子スケート大会」
  • 元気回復「南富良野町復興応援コンサート」

纂私語録

  • 油絵のキャリア活かし、新ロマン派公募展で入賞」ギャラリー喫茶・舞ふれんど経営 伊勢志津子
  • 筆も下敷きも借り物だったが…、力込めて書いた「酉」の一文字」道立旭川美術館館長 菅沼肇
  • 30年以上も自分の足で酒蔵を回り全国でも有数の酒屋に育て上げた」㈱土井商店代表取締役 土井政春
  • 「イチロー」の動作観察が趣味。「高いレベルで努力する姿は感動的」」たいせつ動物病院 院長 中村知貴