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旭川市大型工事、落札率軒並み99%
落札率95%以上の公共工事は「談合の疑いが極めて高い」と言われるが、6月に旭川市が入札を行った武道館、東旭川給食調理場、緑が丘複合コミュニティーセンターの建設、旭川空港エプロン拡張など大型工事10件の落札率は何と99%だった。初夏の〝珍事〟に、議会内から「競争原理がまったく働いていない」との声が聞こえてくる。 次点と100万円差 いうまでもなく、市が発注する大規模工事は、市民の税金が投入されている。とすれば、少しでも建設費を抑え、より安価に建設するというのが市民に対する市政の使命である。 ところが、6月15日に開会した第二回定例市議会に提案された契約の議案は、「より安価」とはかけ離れたものだった。 まず、西川将人市長の公約にも盛り込ま... -
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反対派封じた富良野市「新庁舎」構想
富良野市の新庁舎建設計画が、6月29日開催の市議会で基本設計の業務委託料を含む1500万円の補正予算案を可決したことで本格的に動き出した。しかし、今後30年もの長期にわたり市民に負担をかける重要な案件ながら、国の財政支援を得るため「2020年度の着工ありき」で、市民との対話が熟さぬまま見切り発車。市は庁舎建設検討委員会をつくって議論を深めていくとしているが、後手後手の取り組み手法に市民からは不満の声も上がっている。 構想を市民に公開したのは市長選後 富良野市の新庁舎建設計画は今年5月7日の庁議で決定していたが、前市長の任期の関係もあり、北猛俊新市長が構想の推進を確認したのは同月30日の庁議だった。その後、議会説明を経て市民に市庁舎建... -
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クマ騒動に揺れる突哨山
旭川市と比布町にまたがる突哨山とその周辺でヒグマの姿や痕跡が相次いで目撃されている。ヒグマの生態に詳しいもりねっと北海道の山本牧代表の話では少なくとも2頭のヒグマがいるそうで、「高速道路が障壁となって山に帰れないのではないか」。山にはエサとなる山菜や木の実などが豊富にあるため、関係者の間では「このまま棲みついてしまうのではないか」との懸念が広がっている。 高速道路を横断 突哨山は、旭川市と比布町の境界に位置する標高239㍍、総面積225㌶の丘陵。古くはトッショ山と呼ばれ、アイヌ語のトゥ ッ ソ(突き出る・ところ)が語源と考えられている。 ミズナラなどの広葉樹林の雑木林に覆われ、約1700種の生物が生息。早春にはカタクリやエゾエン... -
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新体制となった「北工学園」
理事を大幅に入れ替え、理事長に元道副知事の磯田憲一氏を迎えて「学校法人北工学園」が新体制となった。経営を新体制にバトンタッチした新谷建設㈱は長年の重荷を下ろした。 札幌校は閉校 60年代70年代はどんどん公共事業が増えていった。北海道建設業界のトップだった伊藤組土建の伊藤義郎氏が新谷建設の新谷泰治氏に「建設技能者を育てる学校が必要だ」と説いて、新谷氏が設立したのが学校法人北工学園。1972(昭和47)年に設立認可され、その後、福祉、自動車教習、情報処理と、時代に合わせて学科を拡大・転換させていった。 98年には札幌に進出し「札幌福祉医療専門学校」を開校したが、今から振り返ると、それがつまづきのもととなった。旭川と違って競争が激しく苦戦... -
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「天人閣」事業譲渡で再生なるか
東川町天人峡の温泉ホテル「天人閣」が、首都圏を中心にビジネスホテルなどを展開する㈱カラーズインターナショナル(本社東京、松本義弘社長)に事業を譲渡した。創業118年の歴史を誇る老舗旅館だったが、ここ10年ほどは民事再生、事業譲渡などで経営基盤が揺らいでいた。地元東川町でも先行きに懸念を示す行政、観光関係者らが多かったが、譲渡を受けたカラーズ社では今秋から10億円超を投じて建物の改修を行う方針を示すなど、再建への期待感が膨らんでいる。 名声がた落ち 惨憺たる10年前 1897(明治30)年から温泉地として開発され、旭川の奥座敷として発展してきた天人峡温泉。その代表格が天人閣。長年にわたり旭川の老舗企業「明治屋」が別会社の㈱天人閣を設立して... -
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永山一番通歩道にバリケードの怪
旭川市内の市道「永山一番通」の歩道に市がバリケードを設置し、歩行者や自転車の通行を妨げている場所がある。工事中というわけでもないのに、なぜ歩道の大半をふさぐ姿でバリケードが置かれているのか。奇妙な光景と映るそこには、10年計画の都市計画事業に伴う、地権者との用地買収交渉にまつわる複雑な事情があった。 個人情報がからむことなので… 永山一番通(通称永山一番線)は、そのうちの約2・7㌔区間が「せせらぎ公園」として整備されているため「永山せせらぎ通り」とも呼ばれている。その沿線にある永山7条10丁目のクリニックの玄関前に、市が6基のバリケードを設置したのは今年の雪解けの頃だった。 写真のように、歩道幅の4分の3ほどが通行止めになっており... -
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介護保険料 旭川市も月6000円超え
介護保険料の増額が止まらない。3年ごとの見直しでこの4月、道内7割以上の自治体で基準月額保険料を引き上げた。旭川市も6.1%、金額にして355円のアップで6190円となった。「年金は減っているのに、これ以上何を切り詰めればいいのか…」と高齢者から悲鳴が…。 18年で2倍強 かつて、親の介護は家族で行うのが当然と考えられてきた。しかし高齢化が進むにつれ介護を必要とする高齢者が急増したことで、介護する家族の負担を軽減し高齢者の介護を社会全体で支えようという考え方で2000年にスタートしたのが介護保険制度。 介護保険が適用されるためには被保険者となる必要があり、被保険者は65歳以上が第一号。原因を問わずに要介護認定または要介護支援を受けたときに介護... -
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LCCタイガーエア台北便搭乗記
11月の完成に向けて建設が進む旭川空港の国際線ターミナルビル。しかし、現在海外から旭川空港に乗り入れている定期便はLCCの台湾タイガーエアによる週2往復(火曜日・土曜日運航)だけだ。記者がゴールデンウィークの連休を利用してタイガー便に搭乗し、「唯一の国際定期便」の現状を探った。 利用者の大半は台湾人ツアー客 「航空便の維持や便数増加のためには、旭川市民による積極的な利用が不可欠だ」─過去、繰り返されてきた言葉だ。実際、初めての国際定期便として韓国アシアナ航空が旭川─仁川間で就航した際には、民間の有志が「アシアナ友の会」を結成して、実際に韓国へのツアーを企画するなどしてきた。 現在運航されているタイガーエアの旭川─台北(桃園)便につ... -
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藤田観光ワシントンH、ついに旭川撤退へ
藤田観光ワシントンホテル旭川(旭川市宮下通7丁目)が4月19日、今年9月末に営業を終了することを発表した。建物や施設の老朽化が進む一方、駅前で相次ぎホテルが開業、または今後の開業が予想され、営業継続は難しいと判断した。旭川駅から見れば買物公園を挟んで左右の建物が空き家となる異常な事態はいつまで続くのか─。 異例のネーミング 藤田観光ワシントンホテル旭川は1990年のオープン。藤田観光系のホテルは名称を地名+「ワシントンホテル」としているが、旭川の場合はヨシタケグループが先行して旭川ワシントンホテル(現スマイルホテル旭川)を開業していたことから、この名称とした。旭川駅を降りてすぐという絶好の立地条件を活かして、これまで多くの観光客やビ... -
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固定資産税データで空き家対策
約2万3000軒が「蓄積」し、少子高齢化の結果、今後も増加が確実な旭川市内の空き家。放置しておけば都市環境に悪影響を及ぼすのは確実だが、土地と建物の所有者が認知症などで判断能力を失ったり、相続で所有権が分散したりすることが空き家対策を困難にしている。不動産業界は空き家の活用促進のため市が握る固定資産税関係のデータの活用を希望しているが、旭川市は今のところ他の自治体と比較して慎重だ。 子の世代が流出 昨年12月5日、旭川市西地区にある築40年の木造2階建てアパートが行政代執行によって強制撤去された。老朽化が進み、モルタルの壁が落ちるなどして、市には周辺住民から苦情が寄せられていた。しかし、この工事にかかった費用は380万円で、市が立...