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旭東高「アドミッション・ポリシー研究」が奏功
道内屈指の進学校として知られる旭川東高。毎年、東大、京大、早慶など難関大に多くの合格者を輩出しているが、今年の受験では7クラス編成になった2005年以降で最多となる158人が国公立大に現役で合格するという好結果を残した。3年前に導入した「アドミッション・ポリシー研究」の成果だ。 旭川東高は18年大学受験でも好実績を残した。特筆すべきは現役生の国公立大合格者数。ここ数年、右肩上がりで増加傾向にあり、15年は127人、16年131人、17年145人と推移していたが、今春は158人になり、7クラス編成が導入された2005年度以降で最多となった。 難関大学にも多くの合格者を出した。北大の合格者数は昨年よりも減少したが、道内5位にランキング。難関の医学部にも現役1人、既卒2... -
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上川神社祭3条通露店を取りやめ
短い旭川の夏を彩るイベントの一つが上川神社祭。この期間中、神輿を見たことがない市民はいても、一度も露店を見たことのない市民はいないはずだ。ところが夏の到来を前に、今年1月に実行委員会が、3条通での露店の廃止を決定した。スタッフの高齢化が最大の原因だが、露店側は同じ期間中、市内の他の場所での開催を目指すとしている。 800㍍に300店余 毎年7月20日から22日にかけて開催される「上川神社祭」。本誌ではこれまで、神幸式(みこしパレード)のあり方に関する記事を何度か掲載してきた。その神幸式と並ぶイベントが「露店」。多くの市民にとっては、この露店こそがお祭りの主役かもしれない。 護国神社祭で多くの露店が常磐公園内に並ぶのに対し、上川神社祭では古く... -
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人情食堂で「せんちゃん勉強会」
地域で愛される〝人情食堂〟で、小中学生を対象に始まったプロジェクト「せんちゃん勉強会」。子どもたちの未来に投資する目的で、今年で創立50周年を迎える旭川北ロータリークラブ(田中稔会長)が取り組む人財育成事業の一環だ。常盤通で行っている学習支援「エンむすびの会」(高倉晴美代表)とも連動し、学習した後にはラーメンを食すというラーメンのまち旭川らしい勉強会。「子どもは地域の宝」と小川諭一奉仕開発委員長が込める思いも旭川ラーメンのように懐が深い。 「同じ釜の飯を食す」 3月5日の夕方、人情食堂「せんちゃん食堂」(大町1条3丁目)には複数の小中学生と保護者、指導スタッフらが集い学習に励み、和やかな雰囲気に包まれた。大有小学校の3年生、志野... -
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「人口ダム機能」低下する旭川市
総務省が発表した2017年の住民基本台帳に基づく人口移動報告によると、上川管内23市町村のうち17市町村で、人口転出が転入を上回る「転出超過」となっていることが分かった。旭川市が最多の830人で、名寄市228人、富良野市198人と続く。道北の人口流出を防いでいた旭川市の「ダム機能」も低下している。 830人の転出超過 住民基本台帳に基づく人口移動報告は、総務省が1月末に発表した。それによると、旭川市は転入1万245人に対し転出1万1075人で、830人の転出超過となった。前年は747人の転出超過だったから、さらに83人拡大したことになる。 管内23市町村の転入・転出数は次ページの表の通りで、転出超過の上位は、旭川に次ぐのが名寄市で228人、続いて富良野市198人、士別市16... -
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高額寄付金めぐり門徒反発
比布町にある真宗大谷派一念山「浄慶寺」(寿町1丁目、中根慶滋住職)で、お寺が計画する納骨堂と庫裡(住居)の改築計画をめぐり、多くの門徒が反発する騒動になっている。お寺側が、2億円を超える建設費の負担を門徒たちに求めているためだが、1戸当たり100万円前後の寄付といえば高齢の年金暮らしの家庭には酷な要求。3月15日に開かれる門徒総会でもすんなり話がまとまるとは考えにくい。落としどころはあるのか。 納骨堂も庫裡も大修理迫られる 浄慶寺は1896(明治29)年の開創。今年で122年目を迎える由緒あるお寺。住職は初代の中根慶純氏から1979(昭和54)年に2代目の中根慶邦氏に移り、昨年には3代目の中根慶滋氏が就任している。1996(平成8)... -
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札幌駅で新幹線用ホーム不足、旭川延伸困難に
3月末までに決着する見通しの札幌駅新幹線ホームの位置。旭川市民の関心は低いが、注目すべきは現在検討の対象となっている2つの案ともに、ホーム数が(2編成の列車が同時に停車し、乗降できる)2線だということ。全国の主要な新幹線駅はいずれも4線以上だが、札幌駅はスペースの関係で異例の2線体制となりそう。その時点で、国が新幹線網の青写真に描いていた「旭川延伸」の可能性がなくなる。 今年度内に位置決定 北海道新幹線のホームを札幌駅のどこに建設するかを巡って、激しい論議が戦わされている。二転三転を経て、現在有力視されているのは、札幌駅の構内に新幹線のホームも設ける「現駅案」と、東側、つまり旭川方向に創成川をまたぐかたちで新しいホームを設置す... -
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旭川電気軌道108万株の「顛末」
旭川電気軌道㈱の筆頭株主・光陽商事㈱が所有する電気軌道株108万株が密かに売却された問題は本誌先月号既報の通りだが、購入代金はなぜかふらのバス㈱から出ていた。しかも光陽商事へ振り込まれる間に2000万円が消えていた。旭川地裁は108万株の譲渡・質権設定禁止の仮処分を決定。108万株と1億円はともに光陽商事が握る。(記事は2月7日現在) 巨額迂回振り込み 旭川電気軌道の発行株数は714万株で、株主は800人を超える。その数多い株主の筆頭が光陽商事。108万株を所有する。 本誌先月号既報の通り、その108万株が密かに売却され、売却代金の一部として1億円が光陽商事に振り込まれた。振り込んできたのは昨年11月6日に新設されたばかりの㈱紅葉商事(旭川... -
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スピードマイニング(本社旭川)の将来性早くも〝枯渇〟?
ビットコイン、仮想通貨、コインチェック…。ITを活用したお金の流れにまつわるニュースが騒がしいが、「私とは関係ない」と思っている人も多いはず。実はこの旭川に昨年、仮想通貨の流通に欠かせない施設が構築されたとの発表があった。しかし、ビットコイン相場の急落から明らかなように、仮想通貨はまだ大きな不安要素をはらんでいる。旭川の施設の将来性にも大きな疑問符がつく。 IT時代の「鉱山」 かつて北海道は鉱業の一大生産拠点だった。道北だけでも、紋別近郊の鴻之舞鉱山では、金・銀・銅が採掘されていた。下川にあった下川鉱山からは黄銅鉱、磁硫鉄鉱を産出。富良野近郊の野沢鉱山ではクリソタイル(白石綿)を生産していた。留萌、羽幌、昭和炭鉱(沼田町)といっ... -
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住民基本台帳ベースでも34万人割った旭川市の人口
人口減少が止まらない。2月1日時点の旭川市の人口は33万9858人と、前月比で353人、前年同月比で2775人減少した。長年守り続けた「北海道・東北で札幌、仙台に続く第3の都市」の座も譲り渡した。人口、とくに若年人口が減り続ける将来への対応策が求められている。 多死時代が到来 33万9858人。今年2月1日時点での旭川市の人口だ。「36万人都市」だったはずの旭川市だが、いつの間にか34万人の大台さえ割り込んでしまった。33万9858人は、住民基本台帳をもとにした数字。人口統計としては他に直近では2015年10月1日を基準日として実行された国勢調査がある。このときの旭川市の人口は33万9605人。同じ日の住民基本台帳ベースの人口は34万5566... -
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四条通歩道フェンスで通行止めのワケ
幅が広くて歩きやすい歩道は、東京や大阪に行ったときに気がつくこのまちの魅力の一つ。ところがいま旭川市内、しかも最も主要な道路である4条通(国道12号)に、歩行者が歩道から締め出された場所がある。フェンスが張られた理由を探るうち、このまちの中心街が直面するビルの廃墟化というリスクが浮かび上がってきた。 ネットバブル崩壊 ガラス張りの新駅が誕生し、イオンが進出した一方で西武が撤退。うちA館が取り壊されたものの、この敷地にツルハが進出することが決まるなど、旭川駅前がめまぐるしく動いている。対照的なのが約1キロ離れた旭川市4条通4丁目。1970年に建てられた青い6階建ての「オリエントホテル」の建物が半世紀近くが経過したいまもそびえている...