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旭川空港民営化のメリット・デメリット
道内にある6つの空港を一括して民営化しようとの構想が進行中。旭川市も旭川空港の民営化に前向き姿勢だ。実現すれば、派遣している10人余りの人件費が削減され億単位で財政的なメリットがあるが、民間企業となれば利益重視から赤字路線継続運航に黄信号が灯りそうだ。空港民営化の損得勘定は! 海外需要を喚起 旭川空港は、国内線が東京(羽田)、名古屋(中部)、大阪(関西)などに運航していて、2015年度の乗降客は国内線が97万4千人。海外からの国際線は19万4千人で、合計117万人に達している。 国内線の利用状況を見ると、7年前の2008年には124万人だったが、現状は100万人を割った。一方で海外からの利用者数は同時期の約8万人から、約20万人へと2... -
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西武B館の一部地権者は「冬のキリギリス」
6月2日、閉店が決まった西武旭川店とB館地権者の間で協議の場が持たれた。西武は、開業前に地権者へ預けた敷金の返還を求める代わりに建物の原状回復を実施する予定だが、何人かの地権者が敷金を使い果たしてしまっているため、その代償として土地と建物の無償譲渡もしくは地権者にとって相当不利な条件が西武から突きつけられる可能性が高くなった。B館は道外の大手小売業から入居の打診が多く寄せられていたが、「冬のキリギリス」となった地権者相手では、テナント契約する土台すら作れない状況だ。 交渉の足かせに 3月8日に西武旭川店の閉店が公表され、その後3月28日に旭川市や商工会議所、平和通商店街振興組合、上川総合振興局の4者が西武本社を訪れ、閉店撤回を求... -
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マルカツオーナー企業の会長が突然の辞任
買物公園にある老舗デパート「マルカツ」のオーナーで、フランチャイズ(FC)の飲食店や商業施設といった不動産を手広く運営している㈱海晃ホールディングス(札幌市)の白鳥晃会長が、経営不振の責任を取らされ6月に退任する模様。急激な規模拡大で資金が追いつかない状況の中、金融機関から運転資金の融資が滞る羽目になり、詰め腹を切らされた格好だ。一部では、昨年11月に社長に就任したばかりの森久修氏に経営権を奪われたという情報まで飛び交っている。一方、マルカツは転売の噂は絶えないが、西武閉店を受けてテナントの移転が活発になることから、当分の間、転売を見送ることになりそうだ。 注目された転売の可能性 白鳥会長の突然の辞任情報は5月下旬、小売業や不動... -
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食品包装材「経木」の伝統守る
木を紙のように薄く削った「経木」。大和時代から食品包装材として使われ、経木で食品を包むのが当たり前だった時代もあるが、今では発泡スチロール製トレイやビニール袋にすっかり取って代わられてしまった。しかし最近、通気性や殺菌性にすぐれ、環境に優しい経木が再び注目を集めている。道内に残る3つの工場のうちの一つ、旭川市の「野崎経木工場」(東7条6丁目)を訪ねた。 伝統守り続ける親子 新旭川駅に程近い野崎経木工場。敷地内には道内産シナノキの丸太が積み上げられている。丸太をチェーンソーで製品よりやや大きめのサイズにカット。1階の作業場に移して丸ノコで規格の寸法に切り落とし、3面だけカンナ掛けをして四角い木の塊「駒」をつくる。 この駒を大きな鰹ぶし... -
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2016年07月号の主な記事
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2016年06月号の記事一覧
【読み物】 旧丸井今井旭川店の買収から5年半 「フィール旭川」日台合弁企業と売却交渉 市立旭川病院資金残高マイナスの危機今年が正念場 道銀が住宅ローン攻勢で金融機関間の争奪戦激化 中国人観光客マナーに「もう勘弁!」の声 ニセ建築士に手玉に取られた旭川の建築業者ら 鷹栖町でヒロ中田氏の「シイタケ嫌い」発言騒動 緑が丘の複合コミュニティ施設議会追及で一転 何があった?穴田貴洋後援会の藤澤芳則会長が突然辞任 スタルヒン生誕100年企画に旭川市拠出はわずか50万円 旭川市庁舎建設の生き証人元市建築課・石崎義敏氏の「保存」への思い ヨーカ堂旭川店が大幅改装計画西武は地権者らとの後継店交渉が始まったばかり 雪質はニセコ以上!欧米スキー客急増する旭川 ドーミー... -
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〝シイタケ嫌い〟ヒロ中田氏、鷹栖町に波紋
㈱リクルート北海道じゃらん(札幌市)が発行している月刊誌「じゃらん」が企画する「ご当地グルメ」が、鷹栖町で波紋を呼んでいる。4月6日、町へ視察に訪れたじゃらんのスタッフの一人、ヒロ中田氏が、町内のある飲食店で「私はシイタケが嫌いなので、出さないでください」といった発言をした。その話を聞きつけた助安農場の助安誠二社長が「町の特産品に育ちつつあるシイタケを侮辱された」として、自身のフェイスブックで思いを綴ったことで話が大きくなった。 おすすめのシイタケを批判された飲食店 ことの発端はヒロ中田氏が鷹栖町内の農家や飲食店などを訪れて行った取材。ある飲食店で「私はシイタケが嫌いなので、私の前に出さないでください」と言い放ったことに起因し... -
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中国人観光客熱烈歓迎の一方で悪劣マナーに「もう勘弁!」の声
日本を訪れる中国人観光客の勢いが止まらない。〝爆買い特需〟に小売店やホテル業界が嬉しい悲鳴を上げる一方、想像を絶する〝とんでもマナー〟に辟易する声が全国各地の観光名所で相次いでいる。さんろく街や旭川市内のホテルでも後を絶たないマナー問題に頭を抱えており、「入店お断り」という厳しい対応を取る店も出てきている。 外国人向けマナー本 過去最高の外国人観光客数を達成し、インバウンド景気に沸く日本。4月下旬、日本政府観光局が2015年度の訪日外国人客数を発表し、その数は約2136万人と初めて2000万人の大台を突破し、好調ぶりを印象づけた。 中でも入り込みが増えているのが中国人観光客だ。円安や、ビザ発給など渡航条件が緩和されたことで旅行... -
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道銀が住宅ローン攻勢 貸出先争奪戦激化
旭川に本店・支店を置く金融機関の住宅ローン争奪戦が過去に例の無い激しいものとなっている。台風の目は北海道銀行。「貸し出し所得基準を大幅に緩和し、これまでなら審査がパスしなかった所得層にも融資する方針に変えた」(市内ハウスメーカー)。また、借り入れ時の保証料不要も打ち出した。ハウスメーカーや工務店は「需要が喚起される」と歓迎している。シェアで道銀より上位の北洋銀行、労働金庫も応戦の構え。 住宅業界の期待膨らむ 「マイホームを計画したもののローン審査が通らず断念するケースはけっこうある。それだけ旭川の勤労者の所得が低いということだ。ところが先日北海道銀行の営業マンが 〝所得基準を下げ、これまではパスしなかった世帯にも住宅建設資金を貸... -
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フィール旭川 日台合弁企業と売却交渉
5月上旬、市内の不動産業者から本誌に「フィール旭川が台湾の投資家に売却された」という情報が飛び込んできた。フィール旭川を運営する極東証券(東京)へ確認すると、「現在、先方と交渉していることは確かだ。シンガポールにファンドを持つ運用会社で、日本と台湾の企業が出資して設立した合弁会社がその窓口になっている」と、売却に向けた動きがあることを認めた。証券会社という本業の性格上、極東証券が旧丸井今井旭川店を買収し、フィール旭川として再生したときから転売の噂は絶えなかったが、ここにきてようやく有力な売却先候補が見つかったようだ。 買収から5年半 旧丸井今井旭川店を極東証券が買収したのは、2010年11月のこと。買収金額は2億3000万円だっ...