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自民党の旭川市長選候補は誰だ?
旭川市長選まで、あと1年。西川将人市長の3期目へ向けた出馬は確実とみられ、その対抗馬がささやかれる時期となった。中でも、自民党旭川支部(東国幹支部長)の動向が注目されるところ。11月1日に開かれた役員懇親会の席では、近く選考委員会を立ち上げ、市長選に向けて候補者を探る方針を明らかにした。(文中敬称略) 前回は三つ巴の戦い 現職の西川市長は、自治体のトップとしては物足りなさもあるが、可もなく不可もない手堅い市政運営が一定の評価を得ている。前回の市長選では、政権を担っていた民主党からの力強い後押しもあり、終始、有利な戦いを進めることができた。自民党では「不戦論」も出たことがあったが、急浮上したのが旭山動物園前園長・小菅正夫の立起話。と... -
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贈収賄容疑で旭川市土木部課長と土木業者逮捕
11月12日午後、贈収賄容疑で市土木部土木建設課の古川賢課長(51)と市内の土木業者、拓・飯沼建設㈱(永山7条17丁目)の加藤光一社長(41)の2人が逮捕された。市役所にとって1959年の部長、85年の係長、2001年の次長(いずれも現職)以来、4度目の不祥事発覚となった。任意の事情聴取から逮捕まで2週間以上かかったことから、噂される古川容疑者と現職のベテラン市議や市職員OB、複数の業者との関係など、今後、捜査が広範囲に及ぶ一大事件に発展する可能性もある。 (記事は11月12日現在) Aランク目指し市幹部に接近 古川容疑者が旭川中央署で任意の事情聴取を受けたのは、10月下旬から。その後、11月上旬にかけて本誌が確認できただけで取調べは10回近くに及ん... -
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旭川市の「裏人事」 西川市長と加藤道議のパイプ役を配置
「民主党が凋落する中で、自民党道政との太いパイプ作りが西川市政に必要だ」との声が、市役所、議会、そして市役所OBの間で渦巻いている。対応策として急浮上しているのが「道議会議長に就任した加藤礼一道議とのパイプ役の配置」。市役所内に 〝加藤番〟部長を置こうというものだが、すでに水面下でこの〝裏人事〟は進行している。 市長選で対決 西川市長は2006年、それまで衆院選、参院選を通じて挑戦し続けてきた国政への進出を方向転換し、市長選へと打って出た。それまでの選挙戦で知名度がアップしていたほか、前任の菅原功一市長に任期最終場面でさまざまな疑惑が浮上したことから、「クリーンな市政運営」を訴え、それが市民に支持された。 対抗馬となった加藤道議は... -
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ウッペツ川流域6地区で広がる水害懸念
旭川市の市街地を縫うように流れるウッペツ川。この流域には、「雲龍柳(うんりゅうやなぎ)」の木が繁茂しており、さながらジャングル地帯。本州で今夏、相次いだ水害を受け、旭星西、北門、末広など流域6地区市民委員会の間で水害の懸念が広がっている。 花材として重宝 ウッペツとは、アイヌ語で「肋骨、川」を意味する言葉。「ウッペツ川」はまさしく、嵐山の東側、近文市街地の西側を肋骨のような形を描いて流れ、石狩川に注いでいる。 これに対して雲龍柳は、中国原産のヤナギ科の植物。くねくね曲がった龍のような枝ぶりから〝ドラゴン柳〟とも呼ばれ、その野性味あふれる枝は、手を加えなくてもそれなりの造形になってしまい、水につける必要もないため、花材として重宝さ... -
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庶民の台所たくしょく市場が来夏にも消失
旭川の一等地にあり、庶民の台所として長年親しまれてきた「たくしょく市場(正式名称・拓殖小売市場)」(2条通8丁目右5号)が、来年夏にも取り壊されることが明らかになった。かつて〝市場のまち〟と呼ばれた旭川から、市場がことごとく姿を消していく中、昔の面影を今に伝える貴重な存在でもあっただけに、大変惜しまれる話だ。 ここにいれば生活に困らなかった」 「たくしょく市場」は1930年に開業。その名は、当初向かいにあった「北海道拓殖銀行旭川支店」に由来する。敷地面積は200坪。建物は、土地の所有者でもある水上木材が建設し、木造2階建てで一部3階建て。屋根面には、ガラス窓を配した出窓タイプの、いわゆる〝明かり採り〟があるのも特徴の一つだ。 建... -
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杉浦剛太郎氏の妻が道営団地でひと騒動
2007年9月に完成した道営住宅宮下西団地(旭川市宮下通3丁目)。その団地の入居者で、10年前のサンライズビル問題で世間を騒がせた杉浦剛太郎氏の妻、みち代氏が、自治会運営で意見の食い違いがあった複数の入居者へ自治会役員を通じて圧力をかけ、退去要求を出す騒ぎとなった。これを不服とした入居者のひとりは旭川簡裁に調停を申し立て、最終的に入居者側に有利なかたちで和解したが、退去要求された別の入居者は心労で入院。自治会の異常な実態が明らかになった。 不可解な自治会の動き 道営住宅宮下西団地は2004年、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた内容に改訂された北海道営住宅設計指針に基づき、設計された最初の道営住宅。A、B、C(C棟は6階建、ほ... -
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旭川市でも入札不調の異常事態
公共工事の入札不調という異常事態が全国で多発しているが、旭川市でも8月27日に予定されていた「(仮称)旭川市立中央中学校A─2新築工事」が直前になって辞退者続出で不調に終わった。また同日予定されていた土木工事2件も応札者無しで不調。先行きの資材・労務費高騰リスクを抱える建設業界の「選別受注」の姿勢は今後の公共工事執行にも深刻な影響を与えそうだ。 躯体に続く内装 工事名は「旭川市立中央中学校A─2新築」。中心部3中学校─常盤、北都、聖園─統合計画の新校舎建設工事だ。 旭川市立中央中学校の全体計画は、現常盤中の北側10条11丁目敷地面積約1万9500平方㍍に、今年度と来年度の2ヵ年計画で校舎と屋内体育館を新築するもの。総工費約28億円。2014... -
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旭川エクスビルが解体・売却を検討
市内買物公園通りに面したファッションビル「旭川エクス」(1条通7丁目)が、今年11月に予定される改正耐震改修促進法の施行でビルの改修を迫られている。建物の老朽化でテナントが減少し、耐震化工事に必要な多額の費用の捻出は困難とみられ、ビルの解体・売却に向けた検討が進められている。2015年にはJR旭川駅直結のイオンモールが開業を予定しており、エクスビルの今後も合わせ、駅前の様相が一変する可能性も出てきた。 大型施設に激震 1981年5月以前に建設された商業施設やホテル、病院や学校など公共の施設の中で、3階建て以上および延べ床面積が5000平方㍍以上の建物を対象にした改正耐震改修促進法が、今年11月から施行される。 対象となる建物の所有者に... -
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戦後の混乱期を象徴 旭川の「サムライ部落」
かつて旭川市街と神楽町を結ぶ忠別橋上流の河川敷に「サムライ部落」と称される住宅群があった。住宅と呼ぶのもはばかられるような粗末な建物が多かったが、昭和20年代には最高で53世帯、約200人が暮らしていたという。先ごろ亡くなった歌手の藤圭子さんの一家も一時、ここで雨露をしのいでいたと言われるが、その〝集落〟ではどんな生活が営まれていたのか─。 記録に残っていない〝集落〟 初めに断っておくが、「サムライ部落」とはあくまでも当時の通称。役所では「厚生部落」と呼称されており、関西のいわゆる被差別部落とはまったく性格を異にする。今風に言えば、粗末ながらも居を構えるホームレスたちの小さな集落と言えるかもしれない。 サムライ部落と称されるものは、旭... -
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藤圭子さん、旭川で過ごした少女時代の光と影
清楚なルックスと「恨み節」とも呼ばれるハスキーな歌声で人気を集めた歌手の藤圭子さん(旧姓・阿部純子、享年62)が8月22日、衝撃的な死をとげた。「圭子の夢は夜ひらく」などのヒット曲で1970年代に一世を風靡した彼女は、多感な少女時代を旭川で過ごした。薄幸の女性のイメージで、独特の哀愁をにじませた昭和の歌姫に、この旭川の地はどんな影響を与えたのだろうか。 美談はない 藤圭子さんは8月22日朝、東京・西新宿にある28階建て高層マンションの13階の一室から、黒っぽいTシャツに短パン姿で飛び降り、搬送された病院で亡くなった。現場の西新宿は、デビュー当時、藤さんが活動拠点にしていた思い出の地でもあった。 近年、表舞台から遠ざかっていた藤さんは今年3月...