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ハンドメイドの魅力追求「キクヤ」の職人魂
海外などの工場で大量生産される既製品の靴が大半を占める中、今でも注文靴を製造している店が旭川市内にある。ロータリーに面した「皮革工芸キクヤ」(旭川市9条通7丁目)がそれだ。靴のオーダーメイドといえば〝絶滅危惧種〟と呼んでも過言ではないが、味わいを追求したハンドメイドの靴からは、職人の心意気が伝わってくる。 筋金入りの職人 じつに多くの革の切れ端で埋もれたキクヤの作業場で時折雑談を交え、靴を修理するのは菊谷康生さん(81)。15歳の時から、この世界に身を置く筋金入りの職人だ。 「昔は猛者がたくさんいたが、もう、老いぼれの出る幕はないよ」とおどけながら、20種類ほどある道具を自在に使い分けて、作業を続ける。 菊谷さんによると、かつて旭川市内に... -
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2015年9月号の主な内容
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旭川市発注道路工事 異例のやり直し
旭川市が発注した市道工事で、基準の砂利の量が極端に少ないことが判明。請負業者に市が全工事区間でやり直しを命じるという異例の事態に発展した。市には今後監督責任が問われ、部長以下の懲戒処分が行われることが予想されるほか、業者には指名停止などの厳しい措置が取られることになりそうだ。 西神楽の市道 問題となっている工事は、西神楽3線23・24号間1号線の市道改良工事。JR千代ヶ岡駅の真裏にある国道237号と並行して走る道路で、小中学校に隣接しているため、地域住民が頻繁に利用するほか、国道が混雑している場合は〝抜け道〟として重宝されている。 工事区間は約180㍍で、幅員は6・7㍍。歩道部分が1・7㍍で、車道部分が5㍍となっている。歩道と車道の間に... -
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ウッドシティ旭川、破産の軌跡
23年前、東旭川の工業団地に家具製造関連の事業所を集約するために設立された協同組合ウッドシティ旭川(高木均代表理事)が5月29日、旭川地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は約14億8400万円。設立時の加盟企業8社が倒産・廃業・脱退したため、商工中金や道から借りた高度化資金の返済ができなくなり、破産のやむなきに至った。バブル期に絶頂を極めた〝旭川家具〟衰退の爪痕でもある。 共同融資を目的に8社で協同組合設立 協同組合ウッドシティ旭川は、旭川市内の家具製造業者、木材木製品製造業者らが、東旭川の工業団地に集団移転し、生産性の向上など経営の合理化を図るため、中小企業等協同組合法に基づき平成2年12月25日に設立された。 設立時の組合員は、小林木... -
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旭川市新庁舎建設候補地の〝優劣〟
旭川市の新庁舎建設地として候補にあがっているのは3ヵ所。各種団体との意見交換やタウンミーティング、近々設立される審議会での議論を経て年明けには絞り込まれる。本命〟と言われるのは「現庁舎周辺」だが、仮庁舎確保という問題を抱える。民間資本活用方式の「買物公園・須貝ビル跡地」、市民アンケートで要望が強かった「北彩都地区」。3候補地それぞれの優劣は── 50団体と意見交換 旭川市は今、「新市庁舎整備」をテーマに、各種団体との意見交換を精力的に進めている。5月13日の「旭川建築協会」が皮切りで、その後「旭川市社会福祉協議会」「旭川地区ハイヤー協会」「中小企業家同友会あさひかわ支部」「旭川商工会議所」、それに各地域まちづくり推進協議会などと続い... -
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旭川市が理系大就職説明会に参加
旭川市は深刻な技術系職員の不足に陥っており、中でも土木職員の不足が著しい。公共事業の増加で求人が増加し、民間の建設業者の間で激しさを増す人材の奪い合いが自治体にも飛び火したかたちだ。人材確保を目的に、旭川市は今年度から道内の理科系大学の就職説明会に参加している。道内の自治体では、札幌市や北広島市など道央圏の自治体にもこうした動きが広がっている。旭川市の対策がどこまで効果を上げるのかが注目されている。 いびつな年齢構成 旭川市の職員分布図によると、市の技術系職員(建築、土木、電気、機械、化学、保育士など)は2015年4月1日現在、フルタイムの再任用を含めて390人が在籍している(派遣受入職員と教育長を除く)。2900人あまりが在籍... -
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ホームレス予備軍増加の不安
日中は図書館や道の駅などで仮眠し、夜は凍えないように街中を歩き続ける─そんな困窮した生活を送るホームレスの姿を旭川市内で見かけることがなくなった。市の実態調査では2013年から3年連続で、その数は「ゼロ」を更新中だが、その一方で、いつ路上生活に陥ってもおかしくない「ホームレス予備軍」が市内には数多く存在するという課題が浮かび上がっている。 市内15か所を調査 住む場所を失い、駅や公園、橋の下などで生活するホームレス。旭川市内では、中央図書館や旭川駅舎などでホームレスと思われる人たちが仮眠をとる姿が数年前まではよく見られたが、最近はそうした姿を見かけることがなくなった。 厚生労働省では2002年から各自治体の協力のもとで「ホームレスの実... -
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2015年8月号の主な記事
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アシスト建築企画ドタバタ破綻劇
「支払うべき資金調達のめどがたたないので4月末で事務所を閉鎖する」と、通知書一枚で廃業宣言した㈱アシスト建築企画(旭川市豊岡4条2丁目、遠藤修司社長)。騒然となった取引先に司法書士から裁判外の和解通知書が届いたが、わずか1ヵ月でその司法書士が辞任し結局、弁護士による破産申し立てに入った。13年前に大ヒンシュクをかった倒産の前歴が遠藤社長にあり、今回のアシスト破綻との共通点も多く、債権者からは「本当に資金が行き詰まっての破綻なのか?」との声も。 届いた〝廃業宣言〟 アシスト建築企画(以下、アシスト)は、2003年2月に創業した建築業者。木造マンションやヤクルトの地区センター新築のほか、個人住宅やグループハウスなどの工事を手掛け、ピ... -
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旭川市、全国で初めて未届け有料老人ホームを公開
本誌はこれまで2度にわたって「未届け」が「届け出」を上回る旭川市内の有料老人ホームの実態を取り上げてきた。行政も決して手をこまねいていたわけではないが、特効薬的な策もなく未届け施設の改善は困難を極めていた。一方、法律は未届け施設に甘く、未届けである方が介護保険制度の網から漏れ、施設経営に有利に働くという矛盾があった。しかし「真面目な施設が損をする制度はダメ」と旭川市は全国の自治体に先駆けて改善策をスタートさせた。 3億円の支払いから解放された旭川市 本誌昨年12月号で「未届け有料老人ホームには介護保険制度の〝住所地特例〟が適用されず旭川市の負担が年間3億円(推定)も増えている」と未届け施設の弊害と介護保険制度の矛盾点を指摘した。 ...