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2024年09月号の主な内容
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主な記事
大工総棟梁・鎌田正教さんの〝まていに、まていに〟
旭川・上川中部エリアの新築注文住宅シェア15年連続No1を誇る㈱石山工務店(旭川市東4条8丁目、石山実社長)の大工総棟梁・鎌田正教さん(82)は、齢(よわい)を重ねた今も自転車で自社の製材作業場に定期的に通い、後進の指導にあたる。ハンチング(鳥打帽)を被り、製材作業に取り組む姿は今も精悍だ。「お客さんに喜んでもらえる家を一軒一軒建ててきただけだよ」。創業者で、大工でもあった先代社長とともに現場に立ち、一人前の大工の象徴でもある墨打ちを磨いてきた。石山工務店の礎を築いた男である。 22歳で入社以来 石山工務店一筋 上川管内幌加内町添牛内で育った鎌田さんは、地元の中学校を卒業すると旭川市内の建設会社に就職した。「小さいころから物を作るのが好きだったから... -
主な記事
客急減のスナック 虚偽「廃業」情報にママ驚愕
長く繁盛しているスナック。今年6月に入ってから明らかに客足が遠のいた。コロナが明けてさんろく全体では人の流れが活発になっている。「なぜ私の店だけが…」。理由を見つけられずに悩んでいたママに、客がスマホを見せた。「ネットでは、この店が廃業したことになっているぞ」。スマホを使わないママが、嘘の情報が伝播するネット社会の怖い一面を突き付けられた。 客のスマホに衝撃の情報 6月下旬の夕刻、スナック「よしえ」(ヨシタケ3号館3階&0166・22・9981)を訪ねた。店内は高齢者の団体でいっぱい。それほど遅い時間ではないが、店内は大盛り上がり。すっかり出来上がっているように見える人もいる。これではママから到底話は聞けないと判断し、後日、出直した。 エルム... -
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旭川女子高生殺害事件が問いかけるもの
全国的にも報道され、地元でもショッキングな話題となった「旭川女子高生殺害事件」。この事件が問いかけるものとは、一体何か。事件の真相や背景に潜む要因は?捜査関係者などからの情報を通じて知り得た実態には決して他人事と思えない事情が幾つも存在する。(記事は7月11日現在) 神居古潭に到着してから川に転落まで、約20分 事件は、緑に囲まれた景勝地としても知られる旭川市の神居古潭渓谷で起きた。水深12メートル以上、高さ約10メートルに及ぶ吊り橋「神居大橋」から転落し、亡くなったのが留萌市の女子高校生村山月さん(17)。水量が増し、水温10度を下回る雪どけ時期の4月19日未明、旭川市の無職内田梨瑚容疑者(21)と同市の無職の女(19)2人に殺害されたとみられ... -
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2024年08月号の主な内容
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農家の母さん手作り「ゆきわみそ」
東旭川旭正地区に住む農家のお母さんたちが手がける「ゆきわみそ」は、旭川産の大豆を煉瓦造りのかまどで炊き、大きな木樽でじっくりと熟成させる。昔ながらの製法で丁寧につくる味噌は、旭川市民だけではなく全国にもファンがいるほどの人気だ。半世紀にわたって継承されてきた味噌づくりを取材した。 体への優しさ 旭川市と旭岳を結ぶ道道1160号線沿いにゆきわみその店舗と工場がある。店舗名は「未っちゃん家(ち)」。ログハウス風の店舗に入ると、冷蔵ケースがあり、中にはカップや袋に入った味噌がびっしりと並んでいる。店舗は無人のため、買物客は店内のブザーを押す。そうすると隣接する工場からスタッフが現れて接客をするというシステムだ。旭岳に向かうドライブコースと... -
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旭川最古?橋梁建造物・観魚橋
石狩川・忠別川・美瑛川など大小合わせて130を超える河川が市街地を流れる旭川市は、川のまちであると同時に橋のまちでもある。やわらかなアーチが印象的な旭橋を筆頭に市内には760もの橋梁がある。造形美を競演するかのような橋梁に衆目が集まる一方で、老いて役目を終えたその橋は人目にふれることもなく今もひっそりとたたずむ。旭川最古の橋ともされる観魚橋(旭川市神居町春志内)だ。「アーチ型の煉瓦橋脚は美しく、歴史を感じる貴重な遺構です」。旭川の歴史的建物の保存を考える会副会長の竹田完二さんは、観魚橋が多くの人たちの目にふれ、末永く残ってくれることを願っている。 開拓史を見てきた 国道12号を旭川市街から深川方面に車を走らせ、台場を抜けしばらくすると「観... -
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虹の湯60年目の再出発
内風呂の普及、少子化、燃料費の高騰…。数多くの問題に直面した銭湯が次々と廃業を余儀なくされている。旭川市内でもこの数年のうちに、いくつもの銭湯で釜の火が消えた。銭湯から客を奪っていたはずのスーパー銭湯やサウナ施設でさえ、コロナのあおりを受けて「退場」している。その一方で、ベテラン経営者から若手が経営を継承し、経営を継続する動きもある。みずほ湯改め虹の湯は、そのどちらでもない。以前からの経営者が多額の投資を行って全面的にリニューアル。銭湯やサウナの新しい楽しみ方を市民に提案し、従来とは違う客層を掘り起こした。 27歳から銭湯経営 旭川市の中心部から国道39号を北上し、コープさっぽろシーナ店の北側の交差点を右折して間もなく、虹の湯(旧みず... -
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2024年7月号の主な内容
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下水処理センターが「リン鉱山」に?
すべての家庭から毎日排出され、下水管を通して下水処理センターに行きつく汚水。実はその中には、農業に不可欠な貴重な成分が含まれている。世界的な化学肥料への需要の増大、地政学的なリスクの高まりを背景に、いま政府が取り組むのが下水汚泥に含まれるリンなどの成分の活用。旭川市の汚泥についても昨年度、成分検査が行われ、上々の結果が出た。これをもとに旭川市では今後、汚泥を活用した肥料の開発などに取り組む考え。科学技術を活用したクリーンな「下肥」が近い将来、誕生するかもしれない。 農業支えた下肥 人が毎日体外に排泄する糞便は、いまでは「汚いもの」として忌み嫌われている。自分が出したものでさえ、目に触れるのは「流す」ボタンを押すまでのわずかな時間...