2024年4月– date –
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主な記事
史実を後世に伝える笹の墓標展示館を再生
見知らぬ老婆が近づきこう言った。「見てほしいものがある」。1976(昭和51)年9月、上川管内幌加内町朱鞠内湖畔の食堂で友人と飯を食っていた殿平善彦(78)=深川市多度志、一乗寺住職=は、乞われるまま近くの朽ちかけた無住の寺にいざなわれ、そこで朝鮮半島出身者とおぼしき無数の放置された位牌を見る。忘れ去られようとしていた近代史の暗部が照らされた瞬間だった。(記事中敬称略) すべてを見ていた湖畔近くの光顕寺 「朱鞠内に住むおばあちゃん、おじいちゃんは、そこで何があったのか知っていたんだな。『なんとかしてほしい』って言われたよ」。朝鮮半島出身者とおぼしき無数の位牌を前に、近くに住む檀家の古老が殿平に昔、何があったのかを口にした。 粗末な食事、... -
主な記事
旭川VS帯広 公示地価に見る格差
ライバル視される旭川市と帯広市だが、3月に発表された「公示地価」では、右肩上がりの帯広、停滞する旭川が印象付けられた。帯広エリアの地価が二ケタアップしたのに対し、旭川は横ばいが目立った。 外的要因で上昇 訪日外国人観光客の回復や企業進出といった外的要因から道内の地価が上がっている。3月26日に国土交通省が発表した公示地価によると、住宅地の上昇率で「富良野市北の峰町25の11」が上昇率全国1位で、「千歳市栄町2─25─20」が2位の地点となった。 富良野市では、円安から不動産が割安に映り外国人による転売やさらなる値上がりを見込んだ土地購入が盛んで、国内投資家も参入してさらなる価格上昇となっている。千歳では、次世代半導体製造のラピダス(東京)の工場建... -
主な記事
旭川トヨタ封印不正に国交相カンカン
本誌だけが伝えてきた旭川トヨタをめぐるさまざまな問題。今度は国土交通大臣が「断じて許されない」と怒る不正をしでかしたことから、新聞も取り上げないわけにはいかなくなった。明らかな法令違反の事態に、改めて同社のコンプライアンス体制に疑問符が付いた。過去の事例への対応から見て自浄能力があるとは考えにくく、西川弘二社長ら経営陣交代を含む抜本的な改革が必要なのではないか。このままでは「TOYOTA」の看板にさらに大きなキズが付くかもしれない。 「断じて許されない行為」(国交相) 旭川ナンバーならどの自動車にも(軽を除く)、後ろのナンバープレートに「旭」のマークが付いている。いわば車両の「身分証」であるナンバープレートが不正に外されたり、取り換えられ... -
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2024年05月号の主な内容
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