2023年2月– date –
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増毛の海に日本製鉄が養分補給
日本の漁獲高は長期的な減少傾向にある。長年指摘されていた乱獲、気候変動などの要因に加えて、近年注目されているのが陸から海に流れ込む養分の減少。砂防事業や護岸事業で水害は減ったが、海藻の生育に欠かせない鉄分をはじめとする養分が海で不足しているというのだ。こうした問題を解決する取り組みの先進地となったのが留萌管内増毛町の海岸だった。 増毛の海の成功体験が日本全国に広がる? 栄華今に伝える 増毛町の市街地の一角にそびえる石造りの建物が「旧商家丸一本間家」。1881(明治14)年から建設された町家造りは、当時のこのあたりの繁栄ぶりを今に伝える。 本間家の隆盛の礎となったのが呉服商、海運、酒造、そしてニシン漁。増毛に限らず、北海道の日本海岸は明治... -
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家が引き渡されない!公的補助も受けられず
新築注文住宅の工事請負契約を結んだが設計通りに施工されないうえ、契約に盛り込まれた公的優遇措置を得られる制度の利用も施工業者の不手際で受けることができないまま工事を中断し投げ出されてしまった、として旭川市内に住む40代の夫妻が市内の建築会社A社と一級建築士B氏を相手取り、建物の引き渡しと得られるはずだった公的優遇措置・補助費・カーポートやり直し費用など計400万円の損害賠償を求め旭川地裁に提訴し、係争中だ。一生に一度の買物ゆえに施主(発注者)は、右も左も分からないある意味弱い存在でもある。制度のほころびを含め、こうした問題点が本件訴状に浮き彫りにされている。訴状を基に追う。 車両擦るカーポート 訴状などによると、夫妻は旭川市内の所有地... -
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厚労省から〝お墨付き〟中央精工「臓器灌流保存装置」
精密機械加工の〝匠〟旭川市の「中央精工㈱」(永山2条11丁目)が、これまで培ってきた産業用の自動装置技術を駆使して開発した「臓器灌流保存装置」が厚生労働省から国内で初めて認証された。日本の移植医療の発展につながる快挙で、医療機器として製造販売することが可能になった。 臨床試験15例全て成功 この装置の正式名称は「腎臓用臓器保存庫CMP─XO8」。一般的に移植用の臓器は、ドナー(臓器提供者)の体から取り出した臓器を患者に移植するまで劣化しないようクーラーボックスに保存するが、血流が途絶えるため、臓器の機能は低下してしまう。そこで中央精工が開発したのが、保冷庫に保存した臓器にポンプで栄養素や酸素を注入した保存液を、循環させて保存できる装置だ。 保... -
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2023年3月号の主な内容
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