台風被害で少年野球おはよう野球がピンチ

 8月後半に相次いで北海道に襲来した台風で、旭川の河川公園は次々と水没した。少年野球の〝メイン会場〟となる「旭西広場」の被害は甚大で、廃止も検討されている。社会人おはよう野球の「旭川大橋左岸広場」もクローズ状態。「来年の大会運営は大丈夫なのか」と、関係者に不安が広がっている。

20の公園が冠水
 川の街・旭川には、石狩川,忠別川、美瑛川の河川敷地を利用して42もの公園がある。総面積は約125㌶で、市民のやすらぎの場、交流の場として活用されており、また都市景観の向上にも一役買っている。
台風 その河川敷地公園42のうち20が、8月後半に相次いで北海道を襲った台風の影響で冠水した。
 石狩川と牛朱別川の合流地点付近から旭橋─新橋─旭西橋と下る両岸の増水・冠水がひときわ顕著だった。この区間の石狩川両岸には、噴水や花の広場があるフラワーランド(市立病院裏手、旭橋上流左岸広場)、池や噴水、遊具が完備しちびっ子が楽しむドリームランド(旭橋下流右岸広場)、テニスコートや野球場、サッカー場がある旭西広場などがあるが、激しい水流と上流から流れてきた流木の影響で、いずれも大きなダメージを受けた。
 また上流部の天人峡を襲った未曾有の豪雨の影響で美瑛川が増水。美瑛川と忠別川が合流して石狩川の本流となるエリアも水が暴れ、両神橋右岸広場、旭川大橋の上流下流の左右両岸の広場は水没した。

絶句する光景
 冠水・水没した中でもダメージが甚大なのが新橋と旭西橋の間に位置する旭西広場だ。ここにはサッカー場1面、野球場2面、テニスコート3面が整備されていた。
 2面の野球場ではシーズン中は毎日のように、社会人の朝野球(おはよう野球)や少年野球が行われている。
 社会人の朝野球の場合は1面ずつでそれぞれ1試合が行われるが、塁間23㍍とコンパクトですむ少年野球では、1面を2コマに、もう1面を4コマに、合わせて6コマにして試合が行われる。「6面とれるところは北海道ではおそらくここだけ。市内各方面からのアクセスが良く、クルマの駐車スペースも300台以上あり、各種大会を開催するのに絶好の場所」とは、旭川軟式野球連盟の景山賢事務局長。
 今年も旭西広場を会場に高円宮杯でシーズン入り。日専連旭川杯─スタルヒン杯─ホクレン杯と大会を消化して、旭川出身の技巧派投手・星野伸之杯の準備を進めていた。そこに台風が相次いで北海道を襲い各地で豪雨。旭川市街を流れる石狩川も増水し旭西広場には水と土砂と流木が押し寄せた。
 子どもたちの歓声が絶えなかったグラウンドが完全に水没した光景を目の当たりにした父母や少年野球の関係者は絶句した。水が引いた後の光景も、バックネットは破壊され、駐車場のアスファルトはめくれ上がり、保管してあったベースなどの備品は小屋ごと流れ去り、無残なもの。
 やむなく星野杯は会場を変更。花咲スポーツ公園にある2面、当麻町の球場横のグラウンド、それに永山西小学校のグラウンドを手配しての分散開催となった。

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この続きは月刊北海道経済2016年11月号でお読みください。