カムイスキーリンクス周辺再開発、水資源がネック?

道内有数のスキー場、カムイスキーリンクス(神居町西丘)周辺の土地を買い占めている中国資本と旭川市内の業者がいる。ニセコバブルが他の道内地域にも波及していることをにらみ、早い時期から買収をはじめ再開発もしくは転売を狙っている。ところが、買収した地区の一部に開発が難しいとされる水資源保全地域が絡んでいることや、国のある機関の施設に隣接していることなど、業者にとって厄介な問題が浮上している。

ニセコバブルが上川管内にも波及
 中国資本と旭川の地元不動産会社が買い占めた土地は、雪質が良く道内でも有数のスキー場と評価されている旭川市神居町西丘にあるカムイスキーリンクス周辺。同スキー場でリフトの起点となるセンターハウスから、山の頂上を眺めて右側に広がる山林や田畑がある一帯。
 両社が買収した土地の総面積は、取材の中で全てを把握できたわけではないが、「数十㌶にも及ぶ広大な面積だ」(市のある幹部)。その一部の地番から登記簿を取り、見えてきたのが中国資本の泰基㈱(札幌市、李薪社長)と、荒井建設グループの不動産業者、アライ地所㈱(旭川市、荒井保明社長)。
アライ地所は、2013年7月から昨年3月末までカムイスキーリンクスを指定管理者として運営管理していた企業だったが、同スキー場はこの冬から旭川市ら周辺6町などで結成された大雪カムイミンタラ地域連合DMOが指定管理者となった。アライ地所にしてみれば、5年間運営管理していたカムイスキーリンクに隣接した土地を買収したわけで、大雪DMOに指定管理者を奪われなければ、総合的にこの地区一帯を再開発できたはずだ。
 一方、中国資本の泰基は、富良野市北の峰町の土地の一部を造成した企業だ。市営朝日ヶ丘総合都市公園と道路を挟んである土地に2本の道路を通して、階段状に造成した土地へコンドミニアムを建設する予定になっている。
 富良野市の不動産に詳しい旭川市内のあるデベロッパーは、次のように泰基の動きを分析する。
 「泰基は2016年の夏ごろ、カムイスキーリンクス周辺の土地を買収している。北の峰町の土地を買収した(手付金しか支払われていないという情報もある)のはその後になるが、開発は北の峰町の方が先になるはずだ。ところが昨年9月、中国人と思われる同社の富長林社長が突然辞任して、登記上では中国本土に住居を構える李薪氏が社長に就任している。その理由は、富氏が李氏に法人を売却したのか、何か別の理由で辞めさせられたのか。ともあれ先行きに不安を感じさせる動きだ」

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この続きは月刊北海道経済2019年2月号でお読み下さい。