東神楽農協、混乱の責任取り幹部3人が退任

 4月4日の通常総代会で改選期を迎えた役員人事案が否決された東神楽農業協同組合(金屋裕久組合長、組合員4898人)。改めて6月10日に臨時総代会が開催され、金屋組合長と木村公俊専務理事、山本豊参事の三役が退任し、組合長には井澤春雄(68)氏が、専務理事に小畑忠義(68)氏、参事に高橋和久職員理事が選任された。今回の一連の騒動では、これまで鬱積していた組合員の農協執行部への批判が爆発した形になったが、新たな組織でどこまで改革ができるのか、周辺の同業からも注目の的となっている。

執行部と総代が2時間半の攻防
東神楽農協01 6月10日午前9時、東神楽農協本所で行われた臨時総代会は、農作業の繁忙期にも関わらず総代200人中、164人が出席した。残りは委任が8人、書面によるものが10人で合計182人となった。
臨時総代会で諮られたのは、4月4日の通常総代会で否決された役員の選任ほか2案で、大方の予想通り混乱しながらも何とか可決された。
ただし、途中1回の休憩をはさみ2時間半にも及んだことは、いかに組合員が農協の執行部に対し不満を持っているかを図るバロメータにもなった。
人事案に対する質疑応答の場面では、4人の組合員から延べ8回の質問が飛び出した。その中で注目されたのは2点。
「金屋組合長と木村専務理事、山本豊参事の三役が今回の責任を取って退任したが、今回の人事案は前回否決された人事案と大差がない。これで農協改革ができるのか」。
「この人事案に代わり、農協OBや学識経験者などで作る特別委員会を設け、改革できる組織作りを行ったらどうか。その間は、農協中央会に運営を代行させる」。
この2つは、いずれも今回の人事案を不服とするものだが、組合員の質問に対し執行部の答弁が曖昧で、何度も同じ質問が繰り返されたため時間がかかってしまった。
ところが、開会後1時間半を経過した10時30分過ぎに20分ほど休憩してから、流れが一変した。人事案の採決を急ぐ執行部が、強硬に採決を求めたからだ。しかも採決の方法を、反対者の起立によるものとしたことから、わずか16人の反対となり、あっさり人事案は可決されてしまった。採決のやり方は、無記名投票や、前回同様に賛成者の挙手にするべきだという声もあったが、執行部側が強引に押し込んだ形になった。

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この続きは月刊北海道経済2014年7月号でお読みください)