鷹栖町・松原さん「仮装大賞」の輝かしい芸歴

 日本テレビ系(道内はSTV)の人気長寿番組「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞 第93回大会」(2月13日放送)で鷹栖町の主婦、松原康恵さん(57)が準優勝(視聴者投票でも2位)を獲得した。過去に優勝の経験もある〝仮装の常連〟として知られ、入賞はこれで記念すべき10度目。「子供たちに〝お話シリーズ〟を伝えていきたい」と今後の参加に向けても意欲をにじませる。

〝魔物〟味方に準優勝
 「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」は年に1回、2月に放送されている(以前は年3回)視聴者参加型番組。1979年から始まったが、松原さんが初めて参加したのは92年の第35回大会から。当初は仮装大賞に参加すると、旅費もホテル代もかからず東京に行けると「不純な動機で始まった」と苦笑する。以来、北海道予選を突破して本選に出場した回数は通算で29回、自他共に認める常連となった。
kasou そんな松原さんが今回披露した作品が「眠れる森の姫」。ディズニー映画の名作「眠れる森の美女」をベースに、登場人物のキャラクターも独自にアレンジしたもので、名作の物語を仮装でユニークに表現する自称〝お話シリーズ〟の8作目だ。
 お城に住んでいた王様と妃の間に生まれた女の子が成長して16歳になったある日、その少女は糸つむぎの機械に指をはさみ、魔女から呪いをかけられ百年の眠りに。すると王子様が現われ、魔女と決闘するが、勝てる見込みがないと思った魔女はドラゴンに化身。それでも王子様はドラゴンをやっつけ、眠っていた姫に口づけをすると目を覚まし、めでたく王子様と結ばれる。
 「めでたし、めでたし」で終わるハッピーエンドの物語だが、これを一人でやってのけるのが松原さんの仮装の真骨頂。最後に登場するドラゴンがスムーズに出られるようにつくったドーム型の出口はビニールハウスに使う材料で補強したが、3本用意したうちの2本はリハーサルの時に折れてしまい、冷や冷やドキドキ不安を抱えたまま最後の1本で本番に臨んだ。
 しかし、結果は大成功。松原さんは以前、本誌の取材に対し「仮装大賞の会場には〝魔物が棲んでいる〟」と話したことがあったが、この魔物をも味方につけた格好で運を呼び寄せた。本番はリハーサルとは全く異質な空気が支配し、「実に恐ろしいところがあるが、その雰囲気にノッていけるかどうかがカギ」。仮装大賞は、持ち時間1分30秒の間にどれだけ〝いいとこどりしたもの〟を凝縮できるか試されるシビアな世界でもあるという。松原さんは独特の雰囲気に呑まれることなく、見事な仮装で高い評価を得た。

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この続きは月刊北海道経済2016年04月号でお読みください。