2024年6月– date –
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農家の母さん手作り「ゆきわみそ」
東旭川旭正地区に住む農家のお母さんたちが手がける「ゆきわみそ」は、旭川産の大豆を煉瓦造りのかまどで炊き、大きな木樽でじっくりと熟成させる。昔ながらの製法で丁寧につくる味噌は、旭川市民だけではなく全国にもファンがいるほどの人気だ。半世紀にわたって継承されてきた味噌づくりを取材した。 体への優しさ 旭川市と旭岳を結ぶ道道1160号線沿いにゆきわみその店舗と工場がある。店舗名は「未っちゃん家(ち)」。ログハウス風の店舗に入ると、冷蔵ケースがあり、中にはカップや袋に入った味噌がびっしりと並んでいる。店舗は無人のため、買物客は店内のブザーを押す。そうすると隣接する工場からスタッフが現れて接客をするというシステムだ。旭岳に向かうドライブコースと... -
旭川最古?橋梁建造物・観魚橋
石狩川・忠別川・美瑛川など大小合わせて130を超える河川が市街地を流れる旭川市は、川のまちであると同時に橋のまちでもある。やわらかなアーチが印象的な旭橋を筆頭に市内には760もの橋梁がある。造形美を競演するかのような橋梁に衆目が集まる一方で、老いて役目を終えたその橋は人目にふれることもなく今もひっそりとたたずむ。旭川最古の橋ともされる観魚橋(旭川市神居町春志内)だ。「アーチ型の煉瓦橋脚は美しく、歴史を感じる貴重な遺構です」。旭川の歴史的建物の保存を考える会副会長の竹田完二さんは、観魚橋が多くの人たちの目にふれ、末永く残ってくれることを願っている。 開拓史を見てきた 国道12号を旭川市街から深川方面に車を走らせ、台場を抜けしばらくすると「観... -
虹の湯60年目の再出発
内風呂の普及、少子化、燃料費の高騰…。数多くの問題に直面した銭湯が次々と廃業を余儀なくされている。旭川市内でもこの数年のうちに、いくつもの銭湯で釜の火が消えた。銭湯から客を奪っていたはずのスーパー銭湯やサウナ施設でさえ、コロナのあおりを受けて「退場」している。その一方で、ベテラン経営者から若手が経営を継承し、経営を継続する動きもある。みずほ湯改め虹の湯は、そのどちらでもない。以前からの経営者が多額の投資を行って全面的にリニューアル。銭湯やサウナの新しい楽しみ方を市民に提案し、従来とは違う客層を掘り起こした。 27歳から銭湯経営 旭川市の中心部から国道39号を北上し、コープさっぽろシーナ店の北側の交差点を右折して間もなく、虹の湯(旧みず... -
2024年7月号の主な内容
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