2024年5月– date –
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主な記事
下水処理センターが「リン鉱山」に?
すべての家庭から毎日排出され、下水管を通して下水処理センターに行きつく汚水。実はその中には、農業に不可欠な貴重な成分が含まれている。世界的な化学肥料への需要の増大、地政学的なリスクの高まりを背景に、いま政府が取り組むのが下水汚泥に含まれるリンなどの成分の活用。旭川市の汚泥についても昨年度、成分検査が行われ、上々の結果が出た。これをもとに旭川市では今後、汚泥を活用した肥料の開発などに取り組む考え。科学技術を活用したクリーンな「下肥」が近い将来、誕生するかもしれない。 農業支えた下肥 人が毎日体外に排泄する糞便は、いまでは「汚いもの」として忌み嫌われている。自分が出したものでさえ、目に触れるのは「流す」ボタンを押すまでのわずかな時間... -
主な記事
どこまで広がる旭川トヨタ封印不正
旭川トヨタ自動車(西川弘二社長)のナンバー取り付け・封印をめぐる不正。国交大臣が「断じて許されない」と指摘したのは違法な封印冠の再利用だったが、同社の釈明を掲載した本誌前号を読んだ人物から「実態が反映されていない。地方店で販売される新車についても、ナンバーが選任されていない地方店で取り付け封印されている」との情報が寄せられていた。どこまで不正が広がるのか見通せない状態だ。 「旭川トヨタだけナンバーなしで陸送」 「月刊北海道経済(5月号)の記事を読んだ。旭川トヨタの実態が反映されていない」─電話の相手は記者にそう告げた。はびこる不正、そしてこれまでの誤りを認めて企業活動を適正化しようとしない経営陣への憤懣を努めて抑えているかのような口調... -
主な記事
高島屋で純金茶わん盗んだ男
胸元へまわしたザックを抱くようにして純金の茶わんへ手を伸ばす動作をしたとき、彼はどのような意識の支配下にあったのだろう? 日本橋高島屋(東京都中央区)で開かれていた展示即売会「大黄金展」の会場に並べられていた純金製茶わん(1000万円相当)を盗んだとして、窃盗の罪で逮捕・起訴された旭川市出身の無職・堀江大被告(32)=東京都江東区=について、「ネガティブな面が読みとれないタイプ」と元上司は語る。被告を直接知る人物に取材し、その人となりや歩みを探った。 堀江被告(フェイスブックから) 中学で不登校に 経済的厳しい環境 まず事件の概要を振り返りたい。報道によると、堀江被告は4月11日、純金製茶わんを盗み、その足でネット検索で見つけた江東区の古物買い取り... -
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2024年06月号の主な内容
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