愛生会病院が森山病院へ事業譲渡

 森山病院、森山メモリアル病院などを経営する医療法人社団元生会(森山領理事長)が、札幌に本部を置く交雄会グループの医療法人交雄会メディカル愛生会病院(旭川市東旭川町共栄、三井慎也理事長)の事業を9月1日から引き継ぐことになった。病院名も「愛生病院」と変わる。旭川市内で病院同士の事業譲渡は初めて。国が進める医療制度改革の荒波の中、旭川でも病院再編の兆しが現れてきた。

キーワードは地域医療構想
愛生会病院01 旭川市内における病院と病院による事業譲渡という形のM&A(企業の合併や買収)は初めてのケース。
 国の医療・介護制度改革が進むにつれ、将来の経営を見据えた病院同士のM&Aは全国的に増えてきており、札幌でもすでにいくつかの事例がある。旭川でも豊岡内科整形外科クリニックなどを経営する医療法人社団木々の会が、地元で北彩都病院などを経営する医療法人仁友会に事業譲渡し、その後合併したケースがあるが、病院同士で事業譲渡が行われるのは初めて。
 札幌に本部を持つ愛生会病院が旭川の森山病院へ事業譲渡を決断した背景には、国や道が進める「地域医療構想」があるようだ。この構想は、高齢化が一段と進む2025年を見据え、「病床の機能分化・連携」「地域包括ケアシステムの構築」などを軸とする医療・介護体制の充実・強化。
 道は道内を21の医療圏に分け、それぞれの医療圏で連携が完結するような体制づくりを考えているが、森山病院への事業譲渡を決断した愛生会病院の三井理事長は次のように語る。
 「事業譲渡することになったキーワードは地域医療構想(北海道医療計画)です。交雄会グループの愛生会病院は旭川では単体ですから、医療連携や病床の効率化を考えると地元の医療グループにやっていただくのが地域の住民にとっても一番いいと判断しました」

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この続きは月刊北海道経済2016年09月号でお読みください。