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黄色いリンゴ 有望品種に位置づけ
旭川市は、今年度から「果樹産地強化支援事業」をスタートさせた。黄色い品種をはじめ8種のリンゴなどを〝有望品種〟と位置づけ、その導入を市が支援するというものだ。助成の対象を果樹に絞ったのは今回が初めて。「果樹には人を呼び込める魅力があり、まちのイメージアップにもつながる」と生産者の取り組みをバックアップする試みで、「『果樹のある街・旭川』として市民に愛される産地づくり」を目指す。 有望品種をピックアップ 旭川における果樹栽培は1892年、上川御料地内に設けられた果樹園で各種果樹が試験的に栽培されたことが始まりとされる。 その後、神居、神楽地区に開拓者がリンゴを植えたものの、凍害のために実を結ばなかった。1907年に入り、神居古潭に植... -
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生き残りかけ再開発に挑む銀座商店街
郊外の大型商業施設に押され衰退している旭川市内の商店街。その中で、銀座商店街が生き残りをかけて再開発に向け動き出した。まだ再開発を支援するコーディネーターを招いた勉強会を2度行なったに過ぎないが、ほとんどの地権者は前向きな姿勢で、活力ある商店街の構築を模索している。 明治末期から栄えた老舗の商店街 銀座商店街がある場所は、明治末期にはすでに街が形成され、1909年(明治42年)に現在、銀ビルがある場所に大黒座(後に錦座、松竹座、銀映座と改称)が建設された。18年には、市内で初となる市場、第一市場が開設され、市民の台所として親しまれてきた。都会性を強調する買物公園がある平和通商店街とは一線を画し、下町情緒を売り物として、鮮魚や青果を... -
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住販大手の飯田産業グループ、旭川進出は来年?
低価格を売りに業績を伸ばしている全国住販大手、㈱飯田産業(東京都武蔵野市、兼井雅史社長)が、今年11月に計画するグループ6社の経営統合を機に、今秋にも道内に進出する計画が浮上している。経営統合により売上高は9000億円を超える規模になり、業界3位の住友林業に匹敵する。旭川地区へは、早ければ来年にも拠点を設ける可能性があり、地元業者の間では警戒感が強まっている。 年間2万6千戸を販売する飯田産業グループ 飯田産業グループは、飯田産業(東京都武蔵野市)を中心に、一(はじめ)建設㈱(東京都練馬区)、㈱東栄住宅(同西東京市)、タクトホーム㈱(同)、㈱アーネストワン(同)、アイディホーム㈱(同)の6社から構成されている。6社の本社所在地はい... -
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社保料過少納付した会社を提訴 3年半の戦いに勝った元社員たち
東日本大震災後、雇用安定のための助成金をだましとった疑いで仙台の会社の女社長が逮捕された。実はこの会社に対しては、元社員の社会保険料を不当に安く抑えて納めていたとして、道内に住む元社員への損害賠償を命じる判決が下されたばかり。違法行為と不適切な行為が相次いで明るみに出た。 3年半の争いようやく勝利 7月1日、テレビやネットのニュースで、ある人物の逮捕が伝えられた。各社の報道を総合すれば、逮捕されたのは㈱東北医療器械(仙台市青葉区)の木村かほる社長(61歳)と、同小西玲子取締役(55歳)。2人は従業員に支払う休業手当の一部が助成される中小企業緊急雇用安定助成制度を悪用、東日本大震災が発生したあと約2ヵ月間にわたって従業員31人に休業手当... -
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ワンマン豊島会長に本人訴訟で勝った電気軌道社員
解雇が不当かどうかを巡る旭川電気軌道と男性社員の争いは、旭川地裁ー札幌高裁に続き最高裁でも男性社員が勝利した。4年7ヵ月にわたる長い裁判は、弁護士など訴訟代理人を立てずに男性社員自身が裁判手続きや書面作成などをすべて行った。こうした「本人訴訟」の著名な例としては「旭川市国保料訴訟」「ロス疑惑報道名誉毀損訴訟」などがあるが、最高裁を舞台に、本人訴訟で勝利したのはきわめて稀な事例。 一審、二審と勝利 旭川電気軌道と争っていたのは旭川市東光の山崎嘉之氏(48)。 一級建築士の山崎氏は、電気軌道のスーパー事業・旭友ストアーの新店「函館エフロード」の開店準備工事の監督業務にあたるため2008年2月に正社員として採用された。 エフロードは山崎氏... -
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東海大旭川校 最後の学園祭に「アンブレラ・スカイ」
今年度限りで閉鎖される東海大旭川キャンパス(神居町忠和)で6月15、16の両日、最後の学園祭「建学祭」が開かれた。2014年度から札幌キャンパスに移転することから、「ジャーニー(旅)」をテーマに、旭川市総合庁舎、旧旭川駅舎などを再現した模型や、閉鎖後のキャンパスでの立地を想定した家具のショールーム模型の展示など、学生たちの作品を幅広く展示し、来場者に40年以上のキャンパスの歴史を実感してもらうよう工夫した。 圧巻は、中庭を彩ったアートプロジェクト「アンブレラ・スカイ」。7色のビニール傘360本を屋上から吊るしたカラフルな造形で、7年連続で雨に見舞われてきた建学祭が、せめて最後は晴れてほしいとの願いも込めた。共同設計したグループの一人、... -
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道議会議長選で加藤礼一が見せた「本気」
党・道民会議が候補一本化を目指し調整を進めてきたが、最終的に加藤と本間が立候補。6月5日に会派所属議員48人による投票の結果、当初、本命とみられた富良野市の本間勲道議(68)を旭川市選出の加藤礼一道議(59)が破り、悲願を達成。旭川選出としては1987年の藤井猛以来、歴代2人目の道議会議長となる。(文中敬称略) 眠れる獅子が本気を出した 加藤が悲願を達成するのか。それとも序盤、最有力とみられた本間が勝ち取るのか……。 さまざまな予測が飛び交い、ことさら注目された今回の道議会議長選だったが、次期議長ポストを事実上射止めたのは加藤だった。「自分の選挙でも本気を出したことがないのに、〝眠れる獅子〟が本気を出した」とジョーク交じりに加藤の勝利を... -
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旭川市議会正副議長選、三井続投は「妥協の人事」
2年交代が慣例化していた旭川市議会の正副議長選出は、現職の三井幸雄が議長に再選されるという異例な結果となった。自民党系、民主党系の議員間での熾烈な対立、分裂の末の〝妥協人事〟。議会内に大きなしこりが残り、今後の市政運営に多大な影響を及ぼすことは必至の情勢だ。(文中敬称略) 三井の圧勝 正副議長を新たに選出する臨時市議会は5月15日に開かれ、まず前日に辞職願が提出されていた議長を選ぶ投票が行われた。 出席議員数は全員で36人。投票は、誰が誰に入れたか分からない無記名で行われたが、無効票はなくすべて有効票。現職の三井幸雄が全体の3分の2に迫る23票を獲得し、圧倒的多数で再選を決めた。 次点は、自民党系議員で構成する野党第一会派の公正クラブに... -
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旭川市議会 議員定数2減「待ったなし」
昨年8月から5回にわたって開かれた旭川市議会三井幸雄議長の私的諮問機関「旭川市議会議員の定数及び報酬に関する検討懇談会」(座長・竹中英泰旭川大名誉教授、委員8名)が5月9日、審議の結果をまとめた報告書を三井議長に提出した。それによると議員定数については「現在の36人から1人または2人削減すべきであるとする意見が多数を占めた」、議員報酬については「据え置くべきとする意見が大勢を占めた」と報告され、再来年4月の市議選に向け、どうやら旭川市議会はこの方向で議論が進んで行きそうな雲行きだ。 議員報酬額には市民とのずれも 堅物の市民運動家・山本実氏(92)の参加で注目を集めた「旭川市議会議員の定数及び報酬に関する検討懇談会」は結局、市議会議員... -
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市農委農地台帳システム入札にこれだけの疑義
昨年2月14日、旭川市農業委員会事務局の使用する「農地基本台帳システム」のリース業者を選定するための指名競争入札が行われた。落札したのは富士通リース㈱北海道支店(札幌)で、落札金額は427万5600円(5年間の総額)。2番札とは約170万円の差があった。市ではこのリースのために2011年度予算に2000万円(同)を計上していたから、1572万円も節約できたことになる。安値落札は歓迎すべきようにも思えるが、事態はそう単純なものではない。むしろ、この入札結果には、自治体のコンピュータ・システム入札にからむさまざまな問題が凝縮されている。 法改正で更新必要に リース業者を決める入札から約1ヵ月後の12年3月12日、旭川市は富士通㈱北海道支...