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庶民の台所たくしょく市場が来夏にも消失
旭川の一等地にあり、庶民の台所として長年親しまれてきた「たくしょく市場(正式名称・拓殖小売市場)」(2条通8丁目右5号)が、来年夏にも取り壊されることが明らかになった。かつて〝市場のまち〟と呼ばれた旭川から、市場がことごとく姿を消していく中、昔の面影を今に伝える貴重な存在でもあっただけに、大変惜しまれる話だ。 ここにいれば生活に困らなかった」 「たくしょく市場」は1930年に開業。その名は、当初向かいにあった「北海道拓殖銀行旭川支店」に由来する。敷地面積は200坪。建物は、土地の所有者でもある水上木材が建設し、木造2階建てで一部3階建て。屋根面には、ガラス窓を配した出窓タイプの、いわゆる〝明かり採り〟があるのも特徴の一つだ。 建... -
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杉浦剛太郎氏の妻が道営団地でひと騒動
2007年9月に完成した道営住宅宮下西団地(旭川市宮下通3丁目)。その団地の入居者で、10年前のサンライズビル問題で世間を騒がせた杉浦剛太郎氏の妻、みち代氏が、自治会運営で意見の食い違いがあった複数の入居者へ自治会役員を通じて圧力をかけ、退去要求を出す騒ぎとなった。これを不服とした入居者のひとりは旭川簡裁に調停を申し立て、最終的に入居者側に有利なかたちで和解したが、退去要求された別の入居者は心労で入院。自治会の異常な実態が明らかになった。 不可解な自治会の動き 道営住宅宮下西団地は2004年、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた内容に改訂された北海道営住宅設計指針に基づき、設計された最初の道営住宅。A、B、C(C棟は6階建、ほ... -
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旭川市でも入札不調の異常事態
公共工事の入札不調という異常事態が全国で多発しているが、旭川市でも8月27日に予定されていた「(仮称)旭川市立中央中学校A─2新築工事」が直前になって辞退者続出で不調に終わった。また同日予定されていた土木工事2件も応札者無しで不調。先行きの資材・労務費高騰リスクを抱える建設業界の「選別受注」の姿勢は今後の公共工事執行にも深刻な影響を与えそうだ。 躯体に続く内装 工事名は「旭川市立中央中学校A─2新築」。中心部3中学校─常盤、北都、聖園─統合計画の新校舎建設工事だ。 旭川市立中央中学校の全体計画は、現常盤中の北側10条11丁目敷地面積約1万9500平方㍍に、今年度と来年度の2ヵ年計画で校舎と屋内体育館を新築するもの。総工費約28億円。2014... -
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旭川エクスビルが解体・売却を検討
市内買物公園通りに面したファッションビル「旭川エクス」(1条通7丁目)が、今年11月に予定される改正耐震改修促進法の施行でビルの改修を迫られている。建物の老朽化でテナントが減少し、耐震化工事に必要な多額の費用の捻出は困難とみられ、ビルの解体・売却に向けた検討が進められている。2015年にはJR旭川駅直結のイオンモールが開業を予定しており、エクスビルの今後も合わせ、駅前の様相が一変する可能性も出てきた。 大型施設に激震 1981年5月以前に建設された商業施設やホテル、病院や学校など公共の施設の中で、3階建て以上および延べ床面積が5000平方㍍以上の建物を対象にした改正耐震改修促進法が、今年11月から施行される。 対象となる建物の所有者に... -
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戦後の混乱期を象徴 旭川の「サムライ部落」
かつて旭川市街と神楽町を結ぶ忠別橋上流の河川敷に「サムライ部落」と称される住宅群があった。住宅と呼ぶのもはばかられるような粗末な建物が多かったが、昭和20年代には最高で53世帯、約200人が暮らしていたという。先ごろ亡くなった歌手の藤圭子さんの一家も一時、ここで雨露をしのいでいたと言われるが、その〝集落〟ではどんな生活が営まれていたのか─。 記録に残っていない〝集落〟 初めに断っておくが、「サムライ部落」とはあくまでも当時の通称。役所では「厚生部落」と呼称されており、関西のいわゆる被差別部落とはまったく性格を異にする。今風に言えば、粗末ながらも居を構えるホームレスたちの小さな集落と言えるかもしれない。 サムライ部落と称されるものは、旭... -
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藤圭子さん、旭川で過ごした少女時代の光と影
清楚なルックスと「恨み節」とも呼ばれるハスキーな歌声で人気を集めた歌手の藤圭子さん(旧姓・阿部純子、享年62)が8月22日、衝撃的な死をとげた。「圭子の夢は夜ひらく」などのヒット曲で1970年代に一世を風靡した彼女は、多感な少女時代を旭川で過ごした。薄幸の女性のイメージで、独特の哀愁をにじませた昭和の歌姫に、この旭川の地はどんな影響を与えたのだろうか。 美談はない 藤圭子さんは8月22日朝、東京・西新宿にある28階建て高層マンションの13階の一室から、黒っぽいTシャツに短パン姿で飛び降り、搬送された病院で亡くなった。現場の西新宿は、デビュー当時、藤さんが活動拠点にしていた思い出の地でもあった。 近年、表舞台から遠ざかっていた藤さんは今年3月... -
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宝くじ「幸運の女神」が堂前宝くじ店を訪問
宝くじファンへの幸運と夢の橋わたし役として活躍する「幸運の女神」が7月19日に来旭。高額宝くじの名所として全国的に知られる堂前たばこ店(旭川市5条通14丁目)でキャンペーン活動を行った。 幸運の女神は初代から数えて34代目。今年度は1192人から6人の美女たちが選ばれ、全国各地で行われている宝くじに関する各種イベントや抽選会での司会アシスタントを務めている。 この日、同店を訪れたのは兵庫県出身の宇野名都美さん。宇野さんはドリームジャンボ宝くじのキャンペーンでみずほ銀行和歌山支店を訪れ、同支店始まって以来の1等当選者を出したラッキーガール。大安吉日のこの日は、1等・前後賞合わせて5億円が当たる「サマージャンボ宝くじ」と宝くじ史上最多の200... -
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北彩都花火大会、後援認めなかった市の「不可解」
人材派遣業道内大手の㈱アスクゲート(札幌市、斉藤三寛社長)が中心になり、8月上旬開催を計画していた旭川花火大会が中止になった。旭川市観光課が公共性に乏しいことと、関係機関との調整が不十分として後援名義の使用を不承認したことが中止の理由だが、大会に使用する予定だった土地を所有する旭川河川事務所と旭川市駅周辺課や、旭川中央署、JRなど関係機関は、開催に向けて前向きな姿勢だったことから、市の対応にいらぬ噂が飛び交っている。 いきなり「不承認」 アスクゲートが中心になって開催を計画していた旭川花火大会は、JR旭川駅南側を流れる忠別川の両岸を利用する予定だった。この土地は、駅側を旭川市、神楽側を国が所有する。管理するのは、市が駅周辺課、国... -
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ダイイチ、ヨーカ堂提携でどう変わるスーパー勢力図
道内中堅食品スーパーのダイイチ(帯広)と総合スーパー・イトーヨーカドーを展開するイトーヨーカ堂(東京)が資本・業務提携した。低価格競争がどこよりも熾烈な旭川で苦戦を強いられていた両者のタッグでスーパー勢力図は塗りかわるのか。撤退、転出のうわさが絶えないイトーヨーカドー旭川店はどうなるのか、気になるところ。 驚きだが不思議ではない 「十勝を地盤とする食品スーパー中堅のダイイチが、イトーヨーカ堂と資本・業務提携する。道内最大手のアークスを軸に大手の市場寡占化が進むなか、全国大手との連携で生き残りを図る」─7月24日の第一報は一般市民にとって初耳、驚きの情報だったが、スーパー業界では、ダイイチを核にどんな組み合わせの提携が実現しても不思議... -
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詐欺事件で犠牲になった上宮寺が10年かけて再興
03年4月に発覚した市庁移転問題(サンライズビル問題)をきっかけに設置された旭川市議会百条委員会で、市内神居にある聖徳山上宮寺の敷地内に高齢者優良賃貸住宅(高優賃)を建設する計画が問題視された。画策した首謀者らの失敗によりその計画は頓挫したが、その後、同寺の堀切尚道住職が死去して10年以上も廃寺同然の状態が今日まで続いていた。ところが今年に入り、尚道氏の妻や檀家らが協力して移転に向け動き出した。長く納骨堂に放置されていた遺骨も、ようやくきちんと供養されることになりそうだ。 見るも無残な有様 聖徳山上宮寺は、1922年(大正11年)8月、堀切広道氏が市内10条10丁目に聖徳太子鑽(さん)仰の目的で上宮教会を設立したことから始まっている。その...