2020年– date –
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2020年06月号の主な内容
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主な記事
「花月会館」再生計画スタート
1907(明治40)年創業の老舗料亭だった花月会館(旭川市3条7丁目)の灯が消えてから2年半近くが過ぎた。この間、建物を取得した荒井建設(荒井保明社長)の系列会社アライ地所が入念な再生計画を練っていたが、3月中にプランがまとまり、4月1日から改修工事に入った。完成オープンは今年12月中旬の予定。「花月」の名を引き継ぎ、中心市街地活性化と原点回帰をコンセプトに掲げる旭川市民待望の復活劇である。 花月再興で地域の再生めざす アライ地所による再生計画で、最も基本となったのが「花月」の名前を残すことだった。白抜き文字でデザイン化された「花月」の文字は、現代書道の祖と称され日本の書道界に君臨した比田井天来氏が旭川を訪ねた昭和初期に、2代目渡部顕康氏に求められ... -
主な記事
旧エクス再開発 政府から「ゴーサイン」の予算
本誌2019年6月号が伝えた、1条通買物公園旧エクス跡での高層マンション建設計画。その後はこれといった情報がなく、経済界の関係者から本誌には「あのプロジェクトはどうなったのか」といった問い合わせや「結局は消滅してしまったのでは?」といった悲観的な予測が寄せられていた。しかしこの1年、水面下では着実にプロジェクトの実現に向けた作業が進められていた。関係者の口は依然として堅いが、国土交通省の発表を見る限り、唯一残っていた補助金という課題がクリアーされ、事実上の「ゴーサイン」が出たのは確実だ。 国と旭川市から総額4億円余り? 国土交通省が3月末、ウェブページ上で発表した分厚い資料がある。令和2年度の予算概要から北海道関連分のみを抜粋した128㌻分の... -
主な記事
学童保育でシダックスと29億独占契約
西川将人旭川市長が就任以来、市政の目玉に掲げてきた子育て支援。その中核である放課後児童クラブの運営がこの4月1日からシダックス系の企業に委託されている。大型施設の管理、情報システムの保守運用など、行政が担う仕事の一部を民間に委託する場面が増えているが、今回は5年間で総額約29億円という「大型契約」。サービス品質の低下やスタッフの雇用不安を懸念する声もあるが、新年度から約3100人の子供にどんなサービスが提供されるのかが注目される。 共働き両親に不可欠のしくみ 市内の企業に勤める40代の男性は、3人の子供のうち小学生の1人を、その子が通う小学校と同じ敷地内にある放課後児童クラブに預けている。「うちは共働き。2人の兄が中学校から下校する際、末っ... -
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2020年05月号の主な内容
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主な記事
天人閣改修にやっと動き
休館後1年半が経過し、廃墟同然になっている東川町天人峡温泉のホテル「天人閣」にかすかな動きが現れてきた。建物を所有する東京の㈱カラーズ・インターナショナルが、とりあえず日帰り温泉と土産品売り場をリニューアルし、部分的に営業を再開する意向を示したからである。地元東川町の関係者は「信用できる話なのか?」と半信半疑ながらも、静まり返る温泉街の再生に期待感をにじませている。 2度目の冬 依然放置状態続く 創業120年を超える老舗ホテル。明治の時代から旭川の名門「明治屋」が経営してきた天人閣が8億4000万円もの負債を抱えて民事再生、自己破産の道をたどるようになったのが12年前。 その後二転三転し、一昨年4月に、天人閣の従業員らによって設立されていた... -
主な記事
旭川赤十字病院医師のあきれた言い草
ケガをした患者は痛みを感じるもの。大ケガした患部を動かされれば声を上げるのが当然だ。ところが旭川赤十字病院(日赤)では、柔道の練習中に負傷して受診のため訪れた女子中学生の患者が「痛い」と叫んだ直後、担当した医師が「痛いんだったら見れないわ。帰ってもらいな」と告げてどこかに消えてしまったという。いったいどうなっているのか──。 呆然とする患者と看護師 優しい医者、厳しい医者。「腕」が変わらないなら、誰でも優しい医者を選ぶはずだ。一方、不愛想で時に患者を叱る医者が多くの患者を集めていれば、それは信頼の証だとも言える。ただ、患者に無意味なほど厳しく、すでに負傷している患者の体をさらに傷つけそうな医師や、そんな医師が勤務している医療機関が... -
主な記事
衆院6区候補 誰がふさわしい?
次の衆院選挙で勝てそうなのは誰か。本誌では候補選考の行方を占うべく、一般市民から広く意見を募った。その結果によれば、「強さ」が際立ったのは西川将人旭川市長。それに続くのが東国幹道議会議員。道6区、自民党からの出馬が取りざたされる鈴木貴子衆院議員(比例北海道ブロック)にとっては、知名度アップが喫緊の課題であることが浮き彫りになった。(文中敬称略) 衆院道6区の有権者の声集める 次の衆議院選挙で、北海道6区では誰と誰が戦うのか─。自民党でも立憲民主党でもまだ正式な人選は行われておらず、そもそも次の解散総選挙がいつになるのかも確定していない。それでも自民党の道6区支部では、鈴木貴子が新しい支部長に選ばれ、次の選挙では6区から立候補する公算が強... -
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2020年04月号の主な内容
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主な記事
墓碑銘 元道議 青木延男氏
6期24年道議を務め〝暴れん坊〟の異名をとった青木延男が老衰のため1月5日に89歳で死去した。選挙が近くなるとダミ声で檄を飛ばし、べらんめぇ口調で知事だろうが市長、国会議員だろうがケチョンケチョンにこき下ろしたが、口は悪いが頼りになり、さっぱりとした人柄から多くの人に慕われた。保守と革新が激しく対立した時代に、五十嵐広三革新市政、横路孝弘革新道政を誕生させた立役者だった。(文中敬称略) 東条英機の一言 弁当は出る、酒盛りは始まる─昭和時代の選挙事務所風景は今とはまったく様子が違った。事務所には届いた酒が山ほどあった。 保守と革新が激しく対立した時代に旭労(旭川地方労働組合会議)事務局長を務め、革新陣営の参謀として各種選挙の陣頭指揮をとった...