2020年– date –
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旭実高が挑む旧式コロナ復活
高度経済成長時代、日本の自動車産業を代表する人気車種だったトヨタの「コロナ」。長年、野ざらしにされサビだらけとなった車両の復活プロジェクトに、この車種の誕生と同じ時期に創立し60周年を迎えた旭川実業高校のエンジニアサークルが挑むことになった。当時、コロナを量販した旭川トヨペットから技術指導を仰ぎながら、名車をよみがえらせる。 サビだらけのコロナ これ以上の教材はない 現在、道内高校で唯一、自動車科を擁する旭川実業高校(相馬真吾校長)。 1960(昭和35)年の創立以来60年の歴史を刻んでいるが、その自動車実習工場に11月6日、無事搬入されたのがサビだらけのコロナだった。「えー、ウソでしょう?」「サビまくっててヤバイ感じ。けど、これはこれで味があっ... -
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吉田病院で何が起きたのか?
いま、日本で最も有名な民間病院は「慶友会吉田病院」だろう。12月7日までに187人が新型コロナウイルスに感染。吉田良子理事長が行政や旭川医大を批判する異例の声明も全国的な注目を集め、前例のない自衛隊への災害派遣要請も決まった。しかし、旭川市内で有数の規模を誇る民間病院である吉田病院で、なぜここまで大規模なクラスターが発生したのか。不運な面もあったとはいえ、判断ミスや対応の不備で初動に失敗したのは確かだ。吉田病院の事例は、今後の感染症対策に貴重な教訓を残したともいえる。生々しい内部証言も得て、吉田病院での感染拡大の経緯を振り返る─。 理事長補佐は感染症の専門家 慶友会吉田病院では、いまこの瞬間も医師・看護師を中心とするスタッフが、目の前... -
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コロナ禍が招く「大廃業時代」
市民に親しまれた「旭川健康ランド」が閉館。タクシー会社「すずらん交通」は、業績回復が見込めないとして従業員54人を解雇し休業に入った。名寄市の「村上自動車」も11月末日で従業員を解雇し廃業した。新型コロナウイルス感染拡大で経済活動が停滞し、休廃業が相次いでいる。「大廃業時代が迫っている」との、企業信用調査機関の予測が不気味だ。 利用者回復せず 30年にわたって親しまれた旭川市春光の「旭川健康ランド」が11月いっぱいで閉店した。近隣住民、町内会、企業の利用も多かっただけに惜しむ声は多い。「浴槽がいくつもあり泉質もいろいろで、中では漢方薬湯が私はとくに気に入っていた。休憩施設もゆったりしていて食事のメニューは豊富で美味しかった。閉店は本当... -
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2021年01月号の主な内容
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吉田病院「2億5000万」診療報酬返還の情報
本誌が医療法人社団慶友会(吉田良子理事長、旭川市4条西4丁目)を舞台にした、職員勤務データの改ざんを生々しい内部文書とともに伝えたのは今年3月号。記者が慶友会のコンプライアンス意識に疑問があると指摘してから半年後、今度は慶友会の中核ともいえる吉田病院本体で、看護師の配置をめぐり虚偽のデータを当局に提出していた疑惑が浮上している。本誌の調べによればその背景にある要素のひとつが、現在の看護部長による看護スタッフへのパワハラ行為。「このままでは私たちの愛した吉田病院が破壊されてしまう」といった悲痛な叫びも聞こえてくる。(記事は11月7日現在) いないはずの看護師 勤務表に名前が… 本誌が入手した、1通のメールがある。日付は昨年11月5日、差出人は慶... -
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青少年ICTパーク1月オープン
コンピューターゲームを競技として楽しむ「eスポーツ」。その拠点施設「青少年ICTパーク」(仮称)が来年1月にも、旭川市中心部の国劇跡(3条通8丁目)にオープンする。プログラミング教育とeスポーツが今後どう連動し、相乗効果を発揮していくのか、新たな展開も期待できそうだ。 「コクゲキ」で実証実験 ワクワクする仕掛けを 昨年6月発足した道北eスポーツ協会(事務所はスガイディノス旭川)は「eスポーツは多くの人が親しむことのできるスポーツ・競技。場所を選ばず行え広い北海道にマッチし今後成長すると予測され、大きな可能性を秘める」と期待。昨年8月にはイオン旭川西で北海道大会旭川ブロック予選と位置づけ、人気のプログラム「太鼓の達人」などを用いて開催した。 IT業... -
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東京の金融コンサルが美瑛で羊飼い
金融関連事業を主力とし、農業法人を傘下に置くトゥルーバグループホールディングス(本社東京)が、美瑛町内に系列会社を設立した。担い手不足や高齢化といった問題を抱える国内農業に、これまでも法人化という手法を持ち込んできた。美瑛では「びえい和牛」で知られるファームズ千代田と協力して羊を生産し、東京にある系列の飲食店で使用する予定だという。 列店の食材確保 10月14日に設立された法人の名称は「トゥルーバファーム北海道㈱」、住所は美瑛町春日台で資本金は300万円。代表取締役には志波和佳氏が就任。会社の目的には、「農産物の生産、加工及び販売、農産物の貯蔵及び運搬、畜産物の製造、加工及び販売」といった事業を営むことや、これらの事業を営む会社などの株... -
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2020年12月号の主な内容
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空港民営化で備品の1円売却続々
旭川空港が完全民営化され、空港ビルと滑走路の管理・運営がHAP(北海道エアポート)に移管された。旭川市の財産である空港の備品も売却譲渡されたが、売却された34品のうち23品の価格は何と「1円」。取得価格が5000万円を超えるスノースィーパー(除雪車)などもあるが、なぜこんな破格の値段となったのだろうか? 34の物品売却 道内にある新千歳のほか、旭川、帯広、函館、稚内、釧路、女満別の七空港は管理が、国・市・道と分かれていたが、これを新たに設立された民間会社が一括管理することで、観光客の誘致や滑走路の維持管理などで効率化を目指す。 2年ほど前から本格的な検討が始まり、昨年10月には道が出資する第3セクター・北海道空港を主体とする新会社「北海道エアポート... -
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藤本壮介氏 3つの計画が進行中
東神楽町出身の世界的な建築家、藤本壮介氏が参加する3つの計画がいま、東神楽町と旭川市で進められている。いずれも既成概念を覆す建物となりそう。藤本氏が大阪・関西万博で重責を担うこともあり、この地域に注目が集まるきっかけとなりそうだ。 風景と共に弔う 藤本壮介氏の傑作のリストに新しい作品が加わった。フランス南部、モンペリエの集合住宅「l'Arbre Blanc」。地上17階の建物からあらゆる方向にバルコニーが突き出し、名称が意味すうる「白い木」のようにも見える。 現地の自治体は7年前に建築遺産となるタワーの建設を決定。コンペで選ばれた業者が藤本氏に協力を依頼。約3年の工事を経て昨年5月に竣工したこの建物の独特の外観は、「センセーショナル」と評された...