大相撲地方巡業「旭川場所」が8月20日、5年ぶりに旭川大雪アリーナで開かれ、約5300人のファンが詰めかけた。
公開稽古では、大関の高安をはじめ、逸ノ城や輝らが意欲的に「ぶつかり稽古」を披露。市内の保育所「楽集館」に通う子どもたちなどが参加した「ちびっこ相撲」では、旭川出身の十両・旭大星や千代丸ら6人の力士が土俵に上がり、和気あいあいとした雰囲気で豆力士と稽古を行った。
旭大星は「髪結い」の実演にもモデル役として登場。旭大星と同じ友綱部屋の床山で愛別町出身の床幸に「大銀杏」を結ってもらう姿を披露した。「相撲甚句」では化粧廻しを付けた6人の力士が輪になり、力士独特の唄を手拍子と足の音頭に合わせ一人ずつ口ずさんだ。まげをつかむなど相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する見世物「初切」に続き、西川将人市長が「会場に来た子どもたちの中から、将来お相撲さんになりたいと思うような子どもが出てきたらうれしい」などとあいさつ。第72代横綱・稀勢の里は「綱締め」を実演した。
稀勢の里、日馬富士両横綱の土俵入り後の取組では、旭大星が3番目に登場。琴勇輝を寄り切りで制すると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
この記事は月刊北海道経済2017年10月号に掲載されています。。