悪徳NPOが旭川再上陸

ホームレスから生活保護費搾取

 アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症でホームレスとなった者を集めて、住居の提供と社会復帰の支援を大義名分に生活保護費を搾取する全国組織が1996年以来、形を変えて再び旭川に進出してきた。旭川市はすでに、市内にある同組織の事務所(入居施設)を確認し、その動向を注視している。

手を変え品を変え

今回、旭川市内に事務所を構えたのは、NPO法人「依存症リハビリ施設フリーダム」(函館市・中島真理理事長、以下フリーダム)。この組織は法人登記によると、2011年8月1日に設立され、本部を函館市昭和町3丁目に置いている。設立目的は、アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症者で、ホームレスを対象に共同生活住居や心身の回復および社会参加の支援事業を行い、社会全体の利益の増進に寄与するとしている。

フリーダムと同じ目的で設立され同組織の前身と見られる「日本MAC」が、旭川市内に初めて施設を開設したのは1996年のこと。後に任意団体「ひかりあれ」(福岡市)という組織名に変わり、04年には約20人の入所者を抱えていた。ところが、「入居者の居住環境が劣悪であり、6畳間に2人も住まわせていた。1人1世帯として支給していた生活保護費の住宅扶助を、共同生活の実態に合わせて支給額を減額する」として、市から改善指導を受けた経緯がある。

(続きは月刊北海道経済3月号でお読みください)

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