旭川市の人口、3月にも35万人割れ

 旭川市の人口が35万人割れ目前──。住民基本台帳から集計した昨年12月末現在の市の人口は35万人をクリアーしているが、過去の人口動態傾向から予想すると、年度替りの転出期、3月には35万人を割る見通しだ。この人口減少に理由はあるのか。今後の人口予測は?税収、地方交付税など行政面にはどのような影響があるのか。

3月末には34万人台へ
住民基本台帳から集計した旭川市の人口は2012年12月現在、35万878人(男16万3346人、女18万7532人)。このうち外国人は691人(男275人、女416人)。世帯数は全体で17万4940世帯、このうち外国人を含む世帯は560世帯にのぼる。
ところが、12年3月には1762人、11年3月には1648人、10年3月には1827人それぞれ減少しており、例年、3月には少なく見積もっても1000人は転出などで減少していることから、今年3月には35万人を割るのが確実視されている。
10年10月に実施された国勢調査でも、市の人口が35万人を割ったことがある。政府系研究機関「国立社会保障・人口問題研究所」が発表した「2025年から30年にかけては30万人を割る」との予測もある。
国勢調査による市の人口は、85年の36万3631人をピークに、90年に36万人を割り込み、95年にいったん増加に転じたものの、00年には再び減少し35万9536人、05年には35万5004人に。10年になると35万人を割り込み34万7275人となり、年間の減少数は過去最高の7729人を記録している。
ただ、市が公表している人口は住民基本(住基)台帳をもとにしたもので、現在のところ35万人台をキープ。国勢調査が示す人口は、住民登録の有無に関係なく旭川市に3ヵ月以上住んでいる人の数で、基本的に算出方法が異なる。

(続きは月刊北海道経済3月号でお読みください)

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