東神楽ナカノ農園に野菜の産地偽装疑惑

 東神楽町14号北4番地にあるナカノ農園が、旭川市内の一部コンビニへ産地偽装した野菜を販売している可能性が高いことが発覚した。自らの農地で冬場は生産していないにもかかわらず、道内の他の地域もしくは本州から野菜を仕入れ東神楽産や東川産などと偽って販売していたようだ。同農園は、過去にも道内のある大手スーパーに対し、同様の行為を行い取引停止になった経緯もあった。(記事は3月7日現在)

ショップにも出店
ナカノ農園は今年2月、全国大手ネットショップの楽天市場に出店した。そのページの中にある〝ナカノ農園のこだわり〟という部分の一部を引用すると、「中野さんちの野菜は、化学肥料を使わず、カキ殻、ホタテの貝殻、鶏糞、ミミズ糞で混ぜた堆肥で作りました。(中略)正直、化学肥料や農薬をたくさん使用すれば手間をかけずに栽培することができます。しかし、私たちは『安心して食べられる野菜作り』にこだわり皆様に本当においしい野菜を味わって頂きたい!という思いを込めて手間かけた野菜作りをしています。(以下略)」とある。

昨夏市内の食品スーパーで産地偽装が発覚
ところが、「昨年春ごろから、自ら栽培した野菜以外に、道内外で仕入れた野菜を東神楽産として、市内の小売業者に卸しているのではないかという噂が広がった」(町内のある農家)という。その根拠として、昨年秋ごろ市内のある食品スーパーで「ナカノ農園から仕入れていたカボチャの中に、茨城産と東神楽産の2つのシールが貼ってあったものが見つかった。そこで、ナカノ農園側にその点を指摘したところ『これはだれかのいたずらだ』と言い訳された。ただ、以前から水菜の包装にニンジンが入っていたことなど雑な作業が目に余っていたことから、これを機会に取引を停止した」(同スーパー幹部)という事件があった。その後、そのスーパーの幹部の耳には同業の業者から「どうしてあんないい加減な農家と取引しているのか心配していた」という声も入った。

(この続きは月刊北海道経済2013年4月号でご覧ください)

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