仰天!道6区に浮上した「鈴木貴子擁立、今津比例」構想

 早ければ衆参ダブルで今夏にも行われる可能性が出てきた衆院選。野党共闘実現で自民党の戦いは厳しいものになりそうだが、「鈴木貴子を立てて今津寛を比例に回したらいい」と、自民党の一部からこんな〝仰天構想〟が浮上した。すんなりとは実現しそうもないが「鈴木なら話題性もありおもしろい戦いになる」と受け止める向きも多く、今後波紋を広げそうだ。(文中、敬称略)

参院前哨戦 道5区は熱気
 参議院議員選挙が7月に行われるが、道選挙区は定数がこれまでの2人から1人増えて3人になる。
鈴木 自民党としては当然、増になった1人枠を狙いに行く。それが新たに自民党が公認候補として決定した柿木克弘道議(美唄市選出)だ。一方で、民主党から衣替えした民進党も鉢呂吉雄元経済産業相を担ぎ出し、増員枠を狙う。また共産党が森つねとを独自候補として擁立するほか、無所属での出馬も出てくる見込みで、参院選は激戦の模様だ。
 しかし、自民党の現職は札幌を地盤とする長谷川岳、民進党も同じ札幌の徳永エリ。旭川の有権者には知名度は低い。また新人の柿木、そして経済産業相を務めた鉢呂についても、旭川にはあまり馴染みがない。共産党の候補も同じ。定数が1枠増になったにもかかわらず旭川を中心とする道北ではまだまだ盛り上がりに欠けている。
 一方、町村信孝前衆院議長の死去に伴う、道5区(札幌市厚別区、石狩管内)の補欠選挙は今月24日が投開票ということで、熱気を帯びてきた。新聞社の世論調査では、「関心がある」と答えたのは約70%に達し、回答者のうち同じく70%の有権者が「投票に行く」としている。
 自民党公認で、公明党、新党大地などが推薦する和田義明と無所属で民進党、共産党、社民党などが推薦する池田真紀の新人2人の戦いは、参院選を占う前哨戦として俄然注目を集めている。
 というのも、共産党が独自候補の擁立を断念し、民進党などの国政野党と連携を組み、自民党を頂点とする与党勢力に一騎打ちを挑んでいるからだ。従来であれば、自民党に、民進党と共産党がそれぞれ独自候補を擁立して戦うという図式だった。ところが今回は、野党勢力が結束して、自民党候補に対抗している。

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この続きは月刊北海道経済2016年05月号でお読みください。
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