2022年– date –
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ファッションビル「オクノ」の行方
「9月閉館」との情報が走り回ったファッションビル「オクノ」(旭川市3条7丁目、石原嘉孝社長)。全32のテナントのうち3分の2は撤退するものの、婦人服や飲食店など10店が3フロアに集約され当面の営業継続が決まった。数年後に閉館・解体され複合商業施設に生まれ変わる構想があるが、ビル解体費は6億円にのぼる見込みで、2条買物公園の「マルカツ」同様に先行きは不透明だ。 ファッション発信 今年4月中旬、「マルカツが今秋10月で閉店する」との情報がテナント関係者から各方面へ流れた。所有する遠藤管財(札幌)の遠藤大介代表は、本誌などマスコミに対し「老朽化で水漏れのトラブルが発生し、(数年先と考えていた)閉店を前倒しすることとした。閉店時期は未定だ」と説明した。 「... -
2022参院選 自民長谷川盤石 船橋接戦制す
改選3議席の参院選北海道選挙区。焦点は自民党と立憲民主党のうちどちらが2議席を獲得するのか、さらに言えば現職の長谷川岳が票をどれだけもう一人の自民党の候補、船橋利実に譲れるのかに絞られていた。自民党がバランス良く2人の間で票を配分すれば立民の2人当選が望めないことは、どちらの党にもわかっていたはず。終盤まで自民党支持者の票が長谷川に集中するとの懸念があったが、蓋を開けてみれば自民2人、立憲1人当選という結果に終わった。(敬称略) 6年前の悪夢 6月上旬、調査結果を見た自民党の旭川市議が表情を曇らせた。 「船橋(利実)がヤバイ。4位にも入っていない」 この時点で、自民党関係者の頭には2016年参院選の結果が浮かんだはずだ。 当 長谷川岳(自) 648269 ... -
2022年08月号の主な内容
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旭川医大の「ガバナンス」どこへ?
旭川医科大学にくすぶる「公益通報」問題。外部の弁護士も加わった調査委員会が、現在副学長を務める2人の新学長選出直前の行動に対して「不適切」との判断を示したことは本誌5月号で報じた通り。この報告書に、西川祐司学長ら現執行部がどう対応するのかが注目されていたが、事態は予想外の方向へと動きつつある。報告の内容を受け入れず、前段階の「予備調査」からやり直すことで、すでに出ている結論をなかったことにしようとしている模様。いま「ガバナンス」という言葉の意味が問われている。 「犯人扱い」に反発 3月8日、旭川医科大学で開かれた大学運営会議。松野丈夫学長代行、西川祐司副学長(次期学長予定者)、平田哲副学長、吉田貴彦副学長らが出席した。なぜか、その場... -
江丹別の里山をキャンプ場に
過疎で人口が250人ほどに減り、域内の高齢者(65歳以上)が6割に迫る限界集落・旭川市江丹別町地区。若者たちが乗った2台のピックアップトラックが幌加内線を北上し、伊勢ファームを越えたあたりで右手に入り、北の里山に吸い込まれた。自らの手で木を間引き、草を刈り、道をつくり、整地する。若者たちは、キャンプ場を手造りしていた。 江丹別に魅せられ 森に入ると、雪解け水のせせらぎを伴奏に野鳥が美しい〝ソプラノ〟を聴かせてくれた。漂って来る森の匂い。この素晴らしい空間を「仕事場」とする野良着姿の女性2人と男性2人の顔に自然と笑みが浮かぶ。 野中瑠馬さん(27)、野中えりさん(28)、鈴木愛(まな)さん(25)、小館佑太さん(27)。4人は、札幌の医療関係の専門学校で学ん... -
あさひかわ乗馬クラブ 百年の歴史
「クラブの歴史を知るほどに、馬に対する先人たちの思いには、とても熱いものがあったと感じます」。今年、あさひかわ乗馬クラブ結成100年。女性初、最年少で理事長となった山崎明日香さん(37)は、この100年の節目にクラブを背負えることに大きな意味を実感し、さらに100年後の姿にも思いをはせる。(文中敬称略) 師団におんぶにだっこ 新旭川市史(第三巻)によると、旭川でも祭典興行の一つとして、競馬は早くから盛んだった。しかし、馬術となると、「馬の飼育や調教など、直ちに民間に普及するには至らなかった」とある。当時、旭川中学校(現在の旭川東高校)の生徒が1916(大正5)年に陸軍第七師団騎兵隊で乗馬の練習を行った記録が残るが、正式に同校で乗馬部が発足したのは1930(昭... -
2022年07月号の主な内容
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軟投派アンダースローは44歳
昨年士別に誕生した「士別サムライブレイズ」(北海道フロンティアリーグ)の選手は若手が中心。一人だけ異彩を放つ超ベテラン選手が安井大介だ。異例ずくめの野球人生、北米・中米などのチームを渡り歩いた十数年間、日本最北の野球チームにたどり着いた経緯、そしてアンダースローならではの投球術などを尋ねた。(文中敬称略) ずば抜けた実績 4月25日夜、士別市朝日町のあさひサンライズホールで、独立リーグ「北海道フロンティアリーグ」に所属する球団「士別サムライブレイズ」が2022年シーズンの「新チームお披露目会」を開いた。ネット中継される中、壇上に立った選手のほとんどは20代前半の若手。一人だけ、大ベテラン投手が混じっていた。安井大介投手(44歳)。他の選手たちの父... -
実現するか マルカツ跡タワマン構想
旧エクス跡に建設が進むタワマン(高層マンション)に次ぐ、旭川2番目のタワマンが実現するのか?閉店、解体が報道された「マルカツデパート」のオーナー・遠藤管財(札幌)の遠藤大介氏は、マルカツの名を残す25階建超の壮大なプランを描いているようだ。 HIRから遠藤管財 旭川平和通買物公園2条にある「マルカツデパート」が閉店、解体されることになった。営業から100年になる商業施設だけに「地域を支えてきた老舗が姿を消すのは残念だ」と惜しむ声がやまない。 マルカツの歴史は波乱に富む。始まりは松村勝次郎氏が創業した呉服店で、1924年に現在地の2条7丁目に移転し、36年に丸勝百貨店が設立された。丸井今井と激しい競争を繰り広げ71年には地下1階地上3階のビルに生まれ変わ... -
2022年06月号の主な内容